38PM79|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
アフェレシス療法について正しいのはどれか。 a.血漿分離法としては遠心分離法と膜分離法がある。 b.二重濾過血漿分離法には置換液としてアルブミン製剤を使用する。 c.LDLアフェレシスは家族性高コレステロール血症に適応がある。 d.膜型血漿分離法ではアデニン加クエン酸ブドウ糖液を抗凝固薬として用いる。 e.エンドトキシン吸着は血漿吸着療法である。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、アフェレシス療法の種類、血漿分離法、置換液、抗凝固薬、適応疾患が問われています。
小項目の正誤は次のように整理します。
- a:正しい
- b:正しい
- c:正しい
- d:誤り
- e:誤り
したがって、a、b、cを含む選択肢1が正答です。
解説
アフェレシス療法は、血液中から病因物質や不要成分を分離・除去する治療法です。血漿交換、二重濾過血漿分離法、血漿吸着、LDLアフェレシス、エンドトキシン吸着などがあります。
血漿分離法には、大きく遠心分離法と膜分離法があります。遠心分離法は比重差を利用し、膜分離法は膜の孔径や濾過特性を利用して血球成分と血漿成分を分けます。
二重濾過血漿分離法では、まず血漿分離器で血漿を分離し、次に血漿成分分画器で大分子病因物質を除去します。アルブミンなど必要成分の損失も起こるため、置換液としてアルブミン製剤などを使用します。
LDLアフェレシスは、LDLコレステロールを除去する治療で、家族性高コレステロール血症などに適応があります。
膜型血漿分離法では、抗凝固薬としてヘパリンやナファモスタットメシル酸塩などが用いられます。アデニン加クエン酸ブドウ糖液は、主に遠心分離法や成分採血で用いられるクエン酸系抗凝固薬として理解します。
エンドトキシン吸着は、ポリミキシンB固定化カラムなどを用いて血液中のエンドトキシンを吸着する治療です。血漿を分離して吸着する血漿吸着療法ではなく、血液を直接カラムへ通す直接血液灌流として扱います。
ひっかけポイント
「吸着」と書かれていても、すべてが血漿吸着ではありません。エンドトキシン吸着は直接血液灌流として整理します。
血液浄化療法での注意点
アフェレシスでは、血液流量、血漿分離速度、TMP、抗凝固、置換液、凝固、低カルシウム血症、アレルギー、血圧低下を監視します。
選択肢の確認
1.正しい。
選択肢1はa、b、cの組合せです。血漿分離には遠心分離法と膜分離法があり、二重濾過血漿分離法では置換液としてアルブミン製剤を使用し、LDLアフェレシスは家族性高コレステロール血症に適応があります。
2.誤り。
選択肢2はa、b、eの組合せです。aとbは正しいですが、eが誤りです。エンドトキシン吸着は血漿吸着療法ではなく、直接血液灌流として扱います。
3.誤り。
選択肢3はa、d、eの組合せです。aは正しいですが、dとeが誤りです。
4.誤り。
選択肢4はb、c、dの組合せです。bとcは正しいですが、dが誤りです。膜型血漿分離法でアデニン加クエン酸ブドウ糖液を抗凝固薬として用いるとは一般に扱いません。
5.誤り。
選択肢5はc、d、eの組合せです。cは正しいですが、dとeが誤りです。
覚えるポイント
- 血漿分離法には遠心分離法と膜分離法があります。
- 二重濾過血漿分離法では、置換液としてアルブミン製剤を使用します。
- LDLアフェレシスは家族性高コレステロール血症に適応があります。
- 膜型血漿分離法ではヘパリンやナファモスタットなどの抗凝固薬を考えます。
- エンドトキシン吸着は血漿吸着ではなく、直接血液灌流として整理します。