39PM26|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
生体電気計測に用いられる電極について誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、生体電気計測用電極の基本的な役割と、皮膚との接触インピーダンスについて問われています。
心電図、脳波、筋電図などでは、生体内のイオン電流を装置側の電子電流として取り出します。そのため、電極と皮膚の接触状態が測定品質に大きく影響します。
解説
生体電気信号は、生体内では主にイオンの移動として生じます。一方、計測装置やリード線内では電子の移動として電流が流れます。
電極は、このイオン電流と電子電流の橋渡しをする重要な部品です。
皮膚との接触インピーダンスが高いと、雑音が増えたり、基線動揺が起こったり、電極外れに近い状態になったりします。そのため、電極装着では皮膚処理、電極ペースト、十分な接触面積が重要です。
接触面積を広くすると、電流が流れる面積が増えるため、一般に接触インピーダンスは低下します。したがって、「接触面積を広くすると接触インピーダンスが増加する」は誤りです。
ひっかけポイント
電極問題では、「接触面積」「電極ペースト」「分極」「雑音」をセットで考えます。接触面積が広いほど、接触インピーダンスは下がりやすくなります。
選択肢の確認
1.正答。記述としては誤り。
皮膚との接触面積を広くすると、一般に接触インピーダンスは増加ではなく低下します。接触が不十分な場合は雑音やアーチファクトの原因になります。
2.記述としては正しい。
電極ペーストは皮膚と電極の間の導電性を高め、接触インピーダンスを減少させます。
3.記述としては正しい。
生体内ではイオンの移動として電気現象が生じます。電極は、それを装置側の電子の流れとして取り出す役割をもちます。
4.記述としては正しい。
銀-塩化銀電極は分極しにくく、安定した電位を得やすいため、不分極電極として扱われます。心電図などの生体電気計測で広く用いられます。
5.記述としては正しい。
カーボン電極はX線透過性が高く、X線撮影や透視下で電極が画像の妨げになりにくい特徴があります。
覚えるポイント
- 接触面積が広いほど、接触インピーダンスは低下しやすいです。
- 電極ペーストは接触インピーダンスを下げます。
- 電極は、生体内のイオン電流を装置側の電子電流へ変換します。
- 銀-塩化銀電極は不分極電極として重要です。
- 接触インピーダンスが高いと、雑音やアーチファクトが増えます。