39PM41|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
定格電流 10 A の ME 機器の保護接地回路抵抗を JIS T 0601-1 に基づいて測定したところ、電圧計の表示値が 1.5 V であった。この ME 機器の保護接地回路抵抗[mΩ]はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、JIS T 0601-1 に基づく保護接地回路抵抗の測定が問われています。
ポイントは、測定電流を定格電流そのものではなく、規定に従って決めることです。保護接地回路抵抗は、測定時の電圧降下を試験電流で割って求めます。
解説
保護接地回路抵抗は、故障時に危険な電流を安全に保護接地へ逃がすための経路が、十分低い抵抗で確保されているかを確認する試験です。
JIS T 0601-1 に基づく測定では、保護接地回路に流す試験電流として、一般に次の大きい方を考えます。
- 25 A
- 定格電流の 1.5 倍
この問題では、定格電流が 10 A です。
- 定格電流の 1.5 倍 = 10 A × 1.5 = 15 A
25 A と 15 A を比較すると、25 A の方が大きいので、試験電流は 25 A として計算します。
保護接地回路抵抗は、オームの法則で求めます。
- R = V / I
- V = 1.5 V
- I = 25 A
代入すると、
- R = 1.5 / 25
- R = 0.06 Ω
mΩ に変換します。
- 0.06 Ω = 60 mΩ
したがって、正答は 1 の 60 mΩ です。
ひっかけポイント
定格電流 10 A でそのまま割ると、1.5 V / 10 A = 0.15 Ω = 150 mΩ となり、選択肢5を選びやすくなります。試験電流の決め方を先に確認します。
選択肢の確認
1.正しい。
試験電流は 25 A です。1.5 V / 25 A = 0.06 Ω = 60 mΩ となります。
2.誤り。
75 mΩ は、試験電流や単位換算を誤った場合に近い値です。規定に基づく試験電流 25 A を使う必要があります。
3.誤り。
100 mΩ は、今回の電圧降下 1.5 V と試験電流 25 A からは得られません。
4.誤り。
120 mΩ は、定格電流や試験電流の扱いを誤った場合に選びやすい値です。
5.誤り。
定格電流 10 A で割ると 150 mΩ になりますが、この測定では試験電流として 25 A を用いるため不適切です。
覚えるポイント
- 保護接地回路抵抗は、電圧降下を試験電流で割って求めます。
- JIS T 0601-1 では、試験電流として 25 A または定格電流の 1.5 倍の大きい方を考えます。
- 10 A の 1.5 倍は 15 A なので、この問題では 25 A を使います。
- 1.5 V / 25 A = 0.06 Ω = 60 mΩ です。
- 保護接地は、ME機器の電撃防止と患者安全に直結します。