68AM053|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

中皮に覆われている腔はどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る

正解: 2・3

正答

2(胸腔)、3(心膜腔)

この問題のポイント

中皮が覆う漿膜腔と、滑膜や一般の上皮が覆う腔を区別する問題です。

解説

中皮は中胚葉由来の単層扁平上皮で、胸膜、心膜、腹膜という漿膜の表面を連続して覆います。臓器側を覆う臓側漿膜と体壁側を覆う壁側漿膜の間が漿膜腔であり、胸腔と心膜腔はこれに該当します。正常では腔内に少量の漿液があり、呼吸に伴う肺の動きや拍動する心臓と周囲組織との摩擦を減らします。中皮細胞は扁平な被覆細胞ですが、炎症や体腔液貯留時には反応性に腫大し、体腔液細胞診で癌細胞との鑑別対象にもなります。一方、「内部に空間がある」ことだけで中皮に覆われるわけではありません。関節腔は滑膜、肺胞腔は肺胞上皮、鼻腔は呼吸上皮などで覆われます。したがって、腔の名称ではなく、胸膜・心膜・腹膜に囲まれた漿膜腔かどうかで判断します。

選択肢の確認

1.誤り。関節腔の内面は滑膜で覆われます。滑膜表層には滑膜細胞がありますが、連続した中皮性の基底膜をもつ漿膜ではありません。
2.正しい。胸腔は壁側胸膜と臓側胸膜の間の漿膜腔で、両面は中皮で覆われます。
3.正しい。心膜腔は壁側板と臓側板の間にある漿膜腔で、その表面を中皮が覆います。
4.誤り。肺胞腔はガス交換を担うⅠ型肺胞上皮と、サーファクタントを産生するⅡ型肺胞上皮に囲まれます。
5.誤り。鼻腔の大部分は多列線毛円柱上皮である呼吸上皮、鼻前庭などは重層扁平上皮であり、中皮ではありません。

覚えるポイント

  • 中皮は胸膜・心膜・腹膜を構成します。
  • 胸腔・心膜腔・腹膜腔は中皮に覆われる漿膜腔です。
  • 関節腔は滑膜、肺胞腔は肺胞上皮と対応させます。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 68AM05268AM054 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)