68AM054|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
虚血性心疾患はどれか。2つ選べ。
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正解: 1・2
正答
1(狭心症)、2(心筋梗塞)
この問題のポイント
冠動脈からの酸素供給が心筋の需要に足りなくなる疾患を選ぶ問題です。
解説
虚血性心疾患は、冠動脈血流による酸素供給と心筋の酸素需要の不均衡から心筋虚血を生じる疾患群です。多くは冠動脈粥状硬化を基盤とし、狭窄の程度、プラーク破綻、血栓形成、冠攣縮などによって臨床像が変わります。狭心症では虚血が一過性で、心筋細胞が不可逆的に壊死する前に血流が回復します。そのため胸痛や心電図変化を生じても、原則として心筋壊死を示す心筋トロポニンの持続的上昇はありません。心筋梗塞では虚血が持続して心筋壊死に至り、心筋トロポニンなどが上昇します。つまり両者は虚血の持続時間と壊死の有無は異なりますが、いずれも虚血性心疾患です。炎症、心筋そのものの遺伝性疾患、先天的な構造異常は、名称に「心」が付いても虚血性心疾患には分類しません。
選択肢の確認
1.正しい。狭心症は一過性の心筋虚血によって胸部症状を生じ、通常は心筋壊死を伴いません。
2.正しい。心筋梗塞は持続する虚血により心筋細胞が壊死した状態で、代表的な虚血性心疾患です。
3.誤り。心内膜炎は心内膜、とくに弁膜などの感染性または非感染性炎症であり、冠血流不足を本態としません。
4.誤り。肥大型心筋症は主にサルコメア蛋白の遺伝子異常などによる心筋疾患で、虚血性心疾患そのものではありません。
5.誤り。心室中隔欠損症は左右心室間の中隔に交通が残る先天性心疾患で、冠動脈虚血による疾患ではありません。
覚えるポイント
- 狭心症は一過性虚血で、原則として心筋壊死を伴いません。
- 心筋梗塞は持続性虚血による心筋壊死です。
- 虚血性心疾患は冠血流による酸素供給不足が共通の本態です。
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