68AM055|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
T 細胞性リンパ腫はどれか。
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正解: 1
正答
1(菌状息肉腫)
この問題のポイント
リンパ腫名から腫瘍細胞がT細胞系かB細胞系かを見分ける問題です。
解説
菌状息肉腫は、皮膚に原発する代表的な成熟T細胞リンパ腫です。多くはCD4陽性のヘルパーT細胞の表現型を示し、紅斑期、局面期、腫瘍期と長い経過で進行します。病理組織では、核に切れ込みをもつ異型リンパ球が表皮内へ入り込む表皮向性が重要で、異型細胞が小集簇を作るPautrier微小膿瘍を認めることがあります。本問のほかの選択肢には、胚中心B細胞由来の濾胞性リンパ腫、成熟B細胞由来のBurkittリンパ腫とマントル細胞リンパ腫が並んでいます。Hodgkinリンパ腫は独立した分類ですが、古典的Hodgkinリンパ腫のHodgkin細胞・Reed-Sternberg細胞も多くは胚中心B細胞由来です。したがって、明確なT細胞性リンパ腫は菌状息肉腫です。
選択肢の確認
1.正しい。菌状息肉腫は皮膚原発の成熟T細胞リンパ腫で、表皮向性とPautrier微小膿瘍が代表的所見です。
2.誤り。濾胞性リンパ腫は胚中心B細胞由来で、CD10・BCL6陽性やBCL2再構成が診断の手掛かりになります。
3.誤り。Burkittリンパ腫は成熟B細胞性の高悪性度リンパ腫で、MYC再構成と非常に高い増殖能を特徴とします。
4.誤り。Hodgkinリンパ腫はT細胞性リンパ腫ではなく、古典型の腫瘍細胞は通常B細胞由来です。
5.誤り。マントル細胞リンパ腫は成熟B細胞性で、CD5とcyclin D1の発現、CCND1再構成が代表的です。
覚えるポイント
- 菌状息肉腫は代表的な皮膚T細胞リンパ腫です。
- 表皮向性とPautrier微小膿瘍を形態の手掛かりにします。
- 濾胞性・Burkitt・マントル細胞リンパ腫はB細胞性です。
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