72AM058|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
子宮頸部細胞診の Papanicolaou 染色標本(別冊No. 10)を別に示す。 Bethesda システムによる判定はどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
子宮頸部細胞診で、核異型と細胞成熟度からHSILを判定します。
解説
画像では、小型で未熟な扁平上皮系細胞が重積性集塊を形成し、核は腫大・濃染し、核形不整と高い核細胞質比を示しています。細胞質の成熟に乏しく、**HSIL〈高度扁平上皮内病変〉**に合う所見です。
HSILは概ねCIN2・CIN3に対応し、高リスクHPV関連病変として精密検査が必要です。浸潤性扁平上皮癌にみられる腫瘍性背景や明らかな浸潤を示唆する細胞像とは区別します。
細胞像で見るポイント
背景、集塊構造、細胞質の成熟、N/C比、クロマチン、核形を順に確認します。
選択肢の確認
1.NILM
誤りです。
NILMは上皮内病変・悪性所見なしであり、画像の高度核異型を説明できません。
2.ASC‑US
誤りです。
ASC-USは意義不明な軽度扁平上皮異型で、画像ほど高いN/C比や強い異型を示しません。
3.LSIL
誤りです。
LSILではコイロサイトーシスや軽度核異型を伴う成熟細胞が中心で、画像の未熟高度異型細胞とは異なります。
4.HSIL
正しいです。
高N/C比、核濃染、核形不整を示す未熟細胞集塊からHSILが最も適切です。
5.Adenocarcinoma
誤りです。
腺癌では腺系細胞の羽毛状配列、核の偏在、粘液などを評価し、本画像の扁平上皮系像とは異なります。
覚えるポイント
- HSILは高N/C比・核濃染・核形不整が特徴です。
- LSILではコイロサイトが重要です。
- HSILはCIN2・CIN3に概ね対応します。