71PM047|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
子宮頸部細胞診の Papanicolaou 染色標本(別冊No. 9)を別に示す。 考えられる感染はどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
子宮頸部細胞診で、単純ヘルペスウイルス感染に特徴的な核所見を読み取ります。
解説
提示標本では、扁平上皮細胞に多核化、核同士の圧排・鋳型状配列〈nuclear molding〉、すりガラス状核、クロマチンの核縁集積を認めます。これらは単純ヘルペスウイルス感染に特徴的な細胞変化です。
ヘルペス感染の核所見は、3Mとしてmultinucleation、molding、marginationと整理できます。Cowdry A型核内封入体を認めることもあります。
画像で見るポイント
多核化、核同士の密着、すりガラス状核、核縁へのクロマチン集積を順に確認します。
選択肢の確認
1.カンジダ
誤り。
カンジダでは仮性菌糸や酵母様菌体を認めます。提示された多核・核鋳型状所見とは異なります。
2.クラミジア
誤り。
クラミジア感染では非特異的炎症変化や細胞質内封入体をみることがありますが、典型的な3M核所見ではありません。
3.トリコモナス
誤り。
トリコモナスでは洋梨形の虫体や顆粒状背景、好中球増加を認めます。
4.ヘルペスウイルス
正しい。
多核化、核の鋳型状配列、クロマチン辺縁化はヘルペスウイルス感染に典型的です。
5.ヒトパピローマウイルス
誤り。
HPV感染では核周囲明庭と核異型を伴うコイロサイトが代表的です。
覚えるポイント
- ヘルペス細胞変化は3Mです。
- HPVはコイロサイト、カンジダは仮性菌糸です。
- 核内封入体を伴うことがあります。