68AM056|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

膠原線維の染色に用いられる染色法はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・5

正答

2(azan染色)、5(Masson trichrome染色)

この問題のポイント

線維化の主成分である膠原線維を筋線維などから染め分ける特殊染色を選ぶ問題です。

解説

膠原線維は通常のヘマトキシリン・エオジン染色でも好酸性に見えますが、筋線維なども赤〜桃色に染まるため、線維化の分布や程度を明瞭に評価するには三色染色が有用です。azan染色では、アゾカルミンで核などを赤く染めた後、アニリン青などにより膠原線維を青く染め分けます。Masson trichrome染色も複数の酸性色素の分子量や組織への結合性の差を利用し、膠原線維を青色または緑色、筋・細胞質を赤色系に染め分けます。このため、肝硬変や心筋線維化などの評価に用いられます。一方、PAS反応は糖質、Feulgen反応はDNA、mucicarmine染色は上皮性粘液を主対象とします。「何色になるか」だけでなく、「何を証明する反応か」を対応させると混同しにくくなります。

選択肢の確認

1.誤り。過ヨウ素酸Schiff〈PAS〉反応は糖原、中性粘液、基底膜、真菌壁などの糖質を赤紫色に染める反応で、膠原線維染色が主目的ではありません。
2.正しい。azan染色は膠原線維を青色に染め、筋や細胞質との識別に用います。
3.誤り。Feulgen反応は酸加水分解でDNAのデオキシリボース由来アルデヒド基を生じさせ、Schiff試薬でDNAを特異的に染めます。
4.誤り。mucicarmine染色は上皮性酸性粘液などを赤色に示す粘液染色で、膠原線維の証明法ではありません。
5.正しい。Masson trichrome染色は膠原線維と筋・細胞質を異なる色に染め分け、線維化の観察に適します。

覚えるポイント

  • 膠原線維はazan染色とMasson trichrome染色で評価します。
  • PAS反応は糖質、Feulgen反応はDNAを対象とします。
  • mucicarmine染色は上皮性粘液の証明に用います。

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