72PM055|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
アメーバ赤痢が感染した大腸組織の染色標本(別冊No. 12)を別に示す。 用いられている染色法はどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
アメーバ赤痢組織で栄養型を強調する染色法と、各特殊染色の対象を区別します。
解説
画像では大腸粘膜・潰瘍部に多数の赤紫色に染まるEntamoeba histolytica栄養型がみられます。PAS反応ではアメーバの細胞質に含まれる糖質成分が赤紫色に染まり、組織球などとの識別に役立ちます。
アメーバ栄養型では赤血球貪食像が確認できれば病原性E. histolyticaを強く支持します。H-Eでも観察できますが、画像の強い赤紫色発色はPAS反応です。
画像で見るポイント
潰瘍部に集まる大型の栄養型が赤紫色に強調されていることを確認します。
選択肢の確認
1.H‑E 染色
誤りです。
H-E染色では核が青紫、細胞質が淡紅色に染まります。画像の栄養型が強く赤紫色に染まる特殊染色像とは異なります。
2.PAS 反応
正しいです。
PAS反応は糖質を赤紫色に染め、アメーバ栄養型を明瞭に描出します。画像に一致します。
3.Grocott 染色
誤りです。
Grocott染色は真菌細胞壁を黒色に染める銀染色です。アメーバのこの像には用いません。
4.mucicarmine 染色
誤りです。
mucicarmine染色は上皮性粘液やCryptococcusの莢膜などを赤色に染めます。
5.Warthin‑Starry 染色
誤りです。
Warthin-Starry染色はスピロヘータや一部細菌を検出する銀染色で、アメーバ栄養型の染色ではありません。
覚えるポイント
- アメーバ栄養型はPAS陽性に赤紫色に染まります。
- 赤血球貪食像はE. histolyticaを支持します。
- Grocottは真菌、mucicarmineは粘液・Cryptococcus莢膜です。