69AM076|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
ハートインフュージョンブイヨンで培養した菌の染色標本を別に示す。 染色法はどれか。

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正解: 3
正答
3.Leifson法
この問題のポイント
菌体から周囲へ伸びる多数の細い糸状構造を鞭毛と見抜き、鞭毛染色法を選ぶ問題です。
解説
別冊No.13の画像では、紫赤色に染まる多数の菌体が散在し、それぞれの菌体周囲から淡い細い波状線が複数伸びています。線は一端だけでなく菌体の周囲全方向に分布しており、周毛性鞭毛の配列が観察できます。菌体が集合した部分にも、多数の長い糸状構造が外へ広がっています。画像には矢印、倍率、スケール、菌種名の表示はないため、実際に見える菌体と鞭毛の形態だけで染色法を判定します。細菌の鞭毛は直径が非常に細く、通常の光学顕微鏡とGram染色ではそのまま見えません。Leifson法では媒染剤と色素を鞭毛表面へ沈着させ、見かけの太さを増して光学顕微鏡で可視化します。したがって正答は鞭毛染色のLeifson法です。鞭毛の本数と付着位置は、単毛性、両毛性、叢毛性、周毛性などの配列判定に役立ち、菌同定の参考になります。Hiss法は莢膜、Neisser法は異染小体、Wirtz法は芽胞を対象とします。Giménez染色は細胞内寄生性細菌などの観察に用いる方法で、この多数の鞭毛を描出する方法ではありません。
選択肢の確認
1.Giménez染色:誤り。リケッチアやレジオネラなどを赤く、背景を対比染色して観察する方法で、鞭毛染色ではありません。
2.Hiss法:誤り。菌体周囲の莢膜を対比によって明瞭にする莢膜染色法です。
3.Leifson法:正しい。媒染によって鞭毛を太くし、画像のような長い糸状構造として可視化します。
4.Neisser法:誤り。Corynebacterium属などの菌体内にある異染小体を染め分ける方法です。
5.Wirtz法:誤り。加温したマラカイトグリーンなどで芽胞を染め、栄養型菌体と区別する芽胞染色法です。
覚えるポイント
- Leifson法は細すぎて通常染色で見えない鞭毛を媒染して可視化する。
- 画像は菌体周囲全方向に多数の鞭毛がある周毛性配列を示す。
- Hissは莢膜、Neisserは異染小体、Wirtzは芽胞を染める。
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