71AM074|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
血液培養にて検出された菌の Gram 染色所見(別冊No. 15A)とヒツジ血液寒天培 地の集落(別冊No. 15B)を別に示す。本菌は CAMP テストおよび馬尿酸塩加水分 解試験が陽性であった。 考えられるのはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
Gram染色、溶血性、CAMP試験、馬尿酸塩加水分解を統合して菌種を同定します。
解説
画像ではグラム陽性の短桿菌がみられ、血液寒天上では小型集落と狭いβ溶血を示します。さらにCAMP試験と馬尿酸塩加水分解試験が陽性であることから、Listeria monocytogenesが最も考えられます。
Listeriaは通性細胞内寄生性のグラム陽性短桿菌で、低温でも増殖可能です。新生児、妊婦、高齢者、免疫不全者で髄膜炎や菌血症を起こします。CAMP陽性のStreptococcus agalactiaeはグラム陽性球菌であり、形態が異なります。
画像で見るポイント
Gram染色で球菌か短桿菌かを先に決め、血液寒天の溶血と生化学試験を重ねます。
選択肢の確認
1.画像の選択肢 1
誤り。
図選択肢1のBacillus cereusは大型グラム陽性桿菌で芽胞を形成し、本所見とは異なります。
2.画像の選択肢 2
誤り。
図選択肢2のClostridium perfringensは大型の嫌気性グラム陽性桿菌で、本所見とは異なります。
3.画像の選択肢 3
誤り。
図選択肢3のEnterococcus faecalisはグラム陽性球菌で、画像の短桿菌とは異なります。
4.画像の選択肢 4
正しい。
図選択肢4のListeria monocytogenesはグラム陽性短桿菌、狭いβ溶血、CAMP陽性、馬尿酸塩加水分解陽性で所見に合致します。
5.画像の選択肢 5
誤り。
図選択肢5のStreptococcus agalactiaeもCAMP・馬尿酸塩加水分解陽性ですが、グラム陽性球菌であり画像形態と異なります。
覚えるポイント
- Listeriaはグラム陽性短桿菌です。
- 狭いβ溶血、CAMP陽性、低温増殖が特徴です。
- S. agalactiaeはCAMP陽性ですが球菌です。