68PM073|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
血液培養の採血時に皮膚の消毒に用いるのはどれか。2つ選べ。
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正解: 3・5
正答
3(ポビドンヨード)、5(グルコン酸クロルヘキシジンアルコール)
この問題のポイント
血液培養の採血時に、皮膚常在菌の混入を防ぐため皮膚へ安全に使用できる消毒薬を選ぶ問題です。
解説
血液培養では、真の菌血症と採血時の汚染を区別できる検体を得ることが最優先です。皮膚にいるコアグラーゼ陰性ブドウ球菌などが培養ボトルへ入ると、偽陽性によって不要な抗菌薬投与や追加検査につながります。そのため採血部位には、ポビドンヨードまたはアルコールを含むグルコン酸クロルヘキシジン製剤を用います。消毒薬は塗るだけでなく、製剤に応じた接触時間を確保し、十分に乾燥させることで効果を発揮します。消毒後に穿刺部を指で触れ直した場合は再消毒が必要です。また、培養ボトルのゴム栓もアルコールで清拭し、成人では原則として異なる部位から複数セットを採取します。過酢酸やフタラールは内視鏡などの器材に用いる高水準消毒薬、次亜塩素酸ナトリウムは血液汚染面など環境・器材の消毒に適した薬剤で、いずれも採血部位の皮膚消毒薬として選びません。薬剤の用途を「生体皮膚」と「非生体の器材・環境」に分けることが判断の軸です。
選択肢の確認
1.誤り。過酢酸は医療器具の高水準消毒や化学的滅菌に使用される強い酸化剤で、採血部位の皮膚には用いません。
2.誤り。フタラールは内視鏡など耐熱性の低い器具の高水準消毒に用いる薬剤であり、生体皮膚用ではありません。
3.正しい。ポビドンヨードは広い抗微生物作用をもち、所定の接触時間と乾燥を守れば血液培養採血時の皮膚消毒に使用できます。
4.誤り。次亜塩素酸ナトリウムは環境表面や血液で汚染された器材の消毒に適しますが、皮膚刺激性があるため採血部位には使用しません。
5.正しい。グルコン酸クロルヘキシジンアルコールはアルコールの速効性とクロルヘキシジンの持続作用を利用でき、血液培養採血時の皮膚消毒に用います。
覚えるポイント
- 血液培養の皮膚消毒にはポビドンヨードまたはグルコン酸クロルヘキシジンアルコールを用いる。
- 消毒後は十分に乾燥させ、穿刺部へ再び触れない。
- 過酢酸・フタラールは器材用、次亜塩素酸ナトリウムは主に環境・器材用である。
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