68PM074|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
多剤耐性緑膿菌〈MDRP〉の判定に使用される抗菌薬はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1(イミペネム)
この問題のポイント
多剤耐性緑膿菌の判定対象となる3系統の抗菌薬のうち、カルバペネム系薬を見分ける問題です。
解説
多剤耐性緑膿菌〈multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa:MDRP〉は、緑膿菌治療の柱となるカルバペネム系、フルオロキノロン系、アミノグリコシド系のすべてに耐性を示すものとして判定されます。イミペネムはカルバペネム系抗菌薬なので判定に含まれます。代表的な判定薬の組合せとして、カルバペネム系のイミペネム、フルオロキノロン系のシプロフロキサシンまたはレボフロキサシン、アミノグリコシド系のアミカシンなどを押さえます。ただし、対象薬や最小発育阻止濃度の基準は法令・通知や判定基準の改訂で変わり得るため、数値は使用する基準の最新版で確認します。オキサシリンとセフォキシチンは主に黄色ブドウ球菌のメチシリン耐性を推定するための薬剤です。テイコプラニンとバンコマイシンはグリコペプチド系で、Gram陽性菌を主な対象とし、外膜をもつ緑膿菌には基本的に作用しません。
選択肢の確認
1.正しい。イミペネムはカルバペネム系抗菌薬であり、MDRP判定に用いられる薬剤群に含まれます。
2.誤り。オキサシリンは主にmecA遺伝子に基づくブドウ球菌のメチシリン耐性を評価する際に用い、MDRPの3系統には含まれません。
3.誤り。セフォキシチンはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉の耐性誘導を検出しやすい判定薬ですが、MDRP判定薬ではありません。
4.誤り。テイコプラニンはGram陽性菌に作用するグリコペプチド系抗菌薬で、緑膿菌のMDRP判定には用いません。
5.誤り。バンコマイシンもGram陽性菌を対象とするグリコペプチド系抗菌薬で、緑膿菌には基本的に無効です。
覚えるポイント
- MDRPはカルバペネム、フルオロキノロン、アミノグリコシドの3系統への耐性で捉える。
- イミペネムはカルバペネム系でMDRP判定に含まれる。
- オキサシリンとセフォキシチンは主にメチシリン耐性ブドウ球菌の判定に用いる。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。