70PM069第70回 臨床検査技師国家試験 過去問

皮膚病変部より分離した真菌のスライド培養のラクトフェノールコットンブルー 染色標本(別冊No. 15)を別に示す。 考えられるのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

皮膚糸状菌の大分生子の形・壁・隔壁からMicrosporum属を同定します。

解説

スライド培養のラクトフェノールコットンブルー染色では、菌糸に沿って多数の大型で紡錘形の大分生子がみられ、壁は厚く粗造で複数の隔壁を持ちます。この形態はMicrosporum属に典型的です。

皮膚糸状菌では、Microsporumは大分生子が豊富、Trichophytonは小分生子が豊富で大分生子が少ない、Epidermophytonは棍棒状大分生子を持ち小分生子を形成しない、という比較が重要です。

真菌像で見るポイント
大分生子の数、形、表面の粗さ、隔壁数を確認します。

選択肢の確認

1.属
誤り。
Aspergillus属です。頂囊の周囲にフィアライドと分生子が並ぶ分生子頭を形成し、本画像の紡錘形大分生子とは異なります。

2.属
誤り。
Exophiala属です。黒色酵母様真菌で、環紋形成型分生子形成などを示し、皮膚糸状菌の大分生子とは異なります。

3.属
正しい。
Microsporum属です。厚く粗い壁を持つ紡錘形大分生子が豊富で、画像所見に一致します。

4.属
誤り。
Mucor属です。幅広く隔壁の乏しい菌糸と胞子囊を形成し、大分生子は形成しません。

5.属
誤り。
Trichophyton属です。小分生子が豊富で、大分生子は少数の鉛筆状・葉巻状などです。本画像とは異なります。

覚えるポイント

  • Microsporumは紡錘形・粗壁・多隔壁の大分生子です。
  • Trichophytonは小分生子が豊富です。
  • Aspergillusは分生子頭、Mucorは胞子囊を形成します。
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