69PM072|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
肺炎が疑われた患者の喀痰の Gram 染色標本を別に示す。分離菌はブドウ糖を発酵し、オキシダーゼ試験と運動性は陰性であった。 考えられるのはどれか。

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正解: 2
正答
2.Klebsiella pneumoniae
この問題のポイント
喀痰Gram染色の太いグラム陰性桿菌に、発酵・オキシダーゼ・運動性の性状を重ねて菌種を絞ります。
解説
提示画像は上部に選択肢の菌名一覧、下部に喀痰のGram染色像が配置されています。染色像では炎症細胞を背景に、赤桃色に染まる太く短い桿菌が多数みられ、青い印が菌体付近を示しています。倍率と尺度の表示はありません。Gram陰性桿菌で、問題文の「ブドウ糖発酵、オキシダーゼ陰性、運動性陰性」を満たすのはKlebsiella pneumoniaeです。本菌は腸内細菌目に属し、大きな莢膜をもつため粘稠性のあるコロニーを作り、肺炎や尿路感染、菌血症の原因となります。Acinetobacter baumanniiもオキシダーゼ陰性・非運動性ですがブドウ糖非発酵菌である点が決定的に異なります。画像所見だけで断定せず、提示された3つの生化学性状を必ず組み合わせます。
選択肢の確認
1.誤り。Acinetobacter baumanniiはオキシダーゼ陰性・非運動性ですが、ブドウ糖非発酵の球桿菌であり条件に合いません。
2.正しい。Klebsiella pneumoniaeはブドウ糖発酵、オキシダーゼ陰性、非運動性の莢膜保有グラム陰性桿菌です。
3.誤り。Mycoplasma pneumoniaeは細胞壁を欠くため、通常のGram染色で提示像のような桿菌として観察できません。
4.誤り。Pseudomonas aeruginosaはブドウ糖非発酵、オキシダーゼ陽性、運動性陽性です。
5.誤り。Streptococcus pneumoniaeはグラム陽性のランセット状双球菌で、太いグラム陰性桿菌ではありません。
覚えるポイント
- Klebsiella pneumoniaeは発酵菌、オキシダーゼ陰性、非運動性です。
- Klebsiellaの莢膜は粘稠性コロニー形成や病原性に関与します。
- Acinetobacterはオキシダーゼ陰性・非運動性でもブドウ糖非発酵です。
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