68AM074|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

喀痰の Gram 染色標本を別に示す。顕微鏡による観察で、図中の細胞 A を 48 個/100 倍1視野、細胞 B を5個/100 倍1視野認めた。 該当する Geckler 分類はどれか。

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正解: 1

正答

1(Geckler 1群)

この問題のポイント

画像のAを扁平上皮細胞、Bを好中球と同定し、100倍1視野の実測数をGeckler分類へ当てはめる問題です。

解説

別冊画像の強拡大では、細胞Aは横幅約50 μmの大型で平たい多角形細胞として示され、比較的小さな円形核と豊富な細胞質をもつため扁平上皮細胞です。細胞Bは約10 μmで、核が複数葉に分かれているため好中球です。弱拡大像にも大型の扁平上皮細胞が多数見えます。Geckler分類は、喀痰Gram染色標本を100倍の低倍率1視野で観察し、扁平上皮細胞数と好中球数から検体の質を評価します。本問はAが48個なので扁平上皮細胞は25個を超え、Bが5個なので好中球は10個未満です。したがってGeckler 1群です。扁平上皮細胞が多いことは口腔・唾液成分の混入が多いことを示し、好中球が少ないことは下気道の炎症部位由来成分が乏しいことを示します。このため1群は培養用喀痰として質が低く、必要に応じ再採取を考える群です。画像のA/Bを逆に数えないことが計算前の要点です。

選択肢の確認

1.正しい。Geckler 1群は扁平上皮細胞>25個、好中球<10個です。A=48個、B=5個がそのまま該当します。
2.誤り。Geckler 2群は扁平上皮細胞>25個かつ好中球10〜25個であり、本問の好中球5個とは一致しません。
3.誤り。Geckler 3群は扁平上皮細胞>25個かつ好中球>25個であり、本問は好中球が少なすぎます。
4.誤り。Geckler 4群は扁平上皮細胞10〜25個かつ好中球>25個で、下気道由来として比較的良質な側の検体です。
5.誤り。Geckler 5群は扁平上皮細胞<10個かつ好中球>25個で、唾液混入が少なく炎症細胞が多い良質痰です。

覚えるポイント

  • 細胞Aは約50 μmの扁平上皮細胞、Bは約10 μmの分葉核好中球です。
  • 扁平上皮細胞が多いほど口腔・唾液の混入を疑います。
  • 1群は上皮>25・好中球<10、5群は上皮<10・好中球>25です。

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