69AM075|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

細菌と毒素の組合せで誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4(Streptococcus pyogenes―毒素性ショック症候群毒素)

この問題のポイント

原典PDFで欠落した菌名を補い、代表的な外毒素を産生菌・作用機序・疾患と対応させます。

解説

公式問題PDFを画像で照合すると、原典の菌名は1 Clostridium tetani、2 Enterohemorrhagic Escherichia coli〈EHEC〉、3 Staphylococcus aureus、4 Streptococcus pyogenes、5 Vibrio parahaemolyticusです。Clostridium tetaniのテタノスパスミンは抑制性神経伝達物質の放出を妨げ、痙性麻痺を起こします。EHECのベロ毒素(志賀毒素)は蛋白合成を阻害し、出血性大腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こします。Staphylococcus aureusは食中毒のエンテロトキシンに加え、毒素性ショック症候群毒素1〈TSST-1〉を産生します。Streptococcus pyogenes(A群レンサ球菌)は発熱性外毒素SpeA、SpeCなどによりレンサ球菌性毒素性ショック症候群を起こし得ますが、「毒素性ショック症候群毒素」という名称で代表されるTSST-1との組合せは黄色ブドウ球菌です。よって4が誤りです。

選択肢の確認

1.正しい。Clostridium tetaniは神経毒素テタノスパスミンを産生し、GABAやグリシン放出を阻害して破傷風の痙性麻痺を起こします。
2.正しい。EHECはベロ毒素を産生し、腸管上皮・血管内皮を傷害して血性下痢や溶血性尿毒症症候群の原因になります。
3.正しい。Staphylococcus aureusの耐熱性エンテロトキシンは、食品中であらかじめ産生され、急な嘔吐を主体とする食中毒を起こします。
4.誤り。TSST-1を代表的に産生するのはStaphylococcus aureusです。S. pyogenesのショックにはSpeA・SpeCなど別の発熱性外毒素が関与します。
5.正しい。Vibrio parahaemolyticusは耐熱性溶血毒〈TDH〉を産生し、腸管毒性と神奈川現象に関係します。

覚えるポイント

  • C. tetani=テタノスパスミン、EHEC=ベロ毒素。
  • S. aureus=エンテロトキシン+TSST-1。
  • S. pyogenesのショックはSpe、V. parahaemolyticus=TDH。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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