69AM048|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

気管支の特殊染色標本を別に示す。 染色法はどれか。

69AM048の問題画像
解答・解説を見る

正解: 3

正答

3(Alcian blue染色)

この問題のポイント

気管支組織のどの成分が青緑色に染まっているかを観察し、酸性粘液を証明するAlcian blue染色を選ぶ問題です。

解説

実画像の右上には気管支の多列線毛円柱上皮、粘膜下には腺組織、左下には軟骨小腔を含む気管支軟骨が見えます。上皮内の杯細胞、粘膜下腺の粘液、軟骨基質が青から青緑色に染まり、核や他の細胞成分は赤紫から桃色に対比染色されています。Alcian blueは陽性荷電をもつ銅フタロシアニン色素で、陰性荷電をもつ酸性ムチンや酸性グリコサミノグリカンへ結合して青く染めます。一般的なpH 2.5の条件ではカルボキシル基をもつ酸性粘液と硫酸基をもつ酸性粘液を染色できるため、気道杯細胞・腺の酸性粘液や軟骨基質が同時に強調されます。画像には矢印、倍率、スケールはありません。青色という色名だけで判断せず、鉄顆粒が局在するBerlin blue、弾性線維を線状に染めるVictoria blue、脂質を対象とするNile blue、異染性を利用するtoluidine blueと、染まっている構造を対応させます。

選択肢の確認

1.誤り。Nile blue染色は主に凍結切片などで脂質を鑑別する染色で、気道杯細胞や腺の酸性粘液をこのように示す方法ではありません。
2.誤り。Berlin blue染色は三価鉄を含むヘモジデリンなどを青い顆粒として証明します。本画像は上皮・腺・軟骨基質が広く青染しており鉄沈着像ではありません。
3.正しい。Alcian blue染色は酸性ムチンと酸性グリコサミノグリカンを青から青緑色に染め、画像の杯細胞、腺、軟骨基質の所見と一致します。
4.誤り。Victoria blue染色は弾性線維を青から青黒色の線維として強調する染色で、粘液腺内容や杯細胞を主に染める像ではありません。
5.誤り。toluidine blue染色は肥満細胞顆粒や軟骨基質などの異染性をみる塩基性色素ですが、本画像の赤い対比染色と青緑色の酸性粘液分布はAlcian blueに一致します。

覚えるポイント

  • Alcian blueは酸性粘液・酸性グリコサミノグリカンを青く染める。
  • 気管支では杯細胞、粘膜下腺、軟骨基質が陽性になり得る。
  • Berlin blueは鉄、Victoria blueは弾性線維、Nile blueは脂質を対象とする。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 69AM04769AM049 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)