69AM049|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

甲状腺濾胞細胞で産生されるのはどれか。

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正解: 4

正答

4(サイログロブリン)

この問題のポイント

甲状腺濾胞細胞、傍濾胞細胞、副甲状腺、下垂体前葉がそれぞれ何を産生するかを区別する問題です。

解説

甲状腺濾胞は単層の濾胞細胞が球状に並び、内腔にコロイドを蓄える構造です。濾胞細胞は粗面小胞体とGolgi装置で大分子糖蛋白のサイログロブリンを合成し、濾胞腔へ分泌します。さらに血中のヨウ化物を取り込み、甲状腺ペルオキシダーゼによりサイログロブリン中のチロシン残基をヨウ素化し、モノヨードチロシンとジヨードチロシンを作ります。これらが縮合してトリヨードチロニン〈T3〉とサイロキシン〈T4〉となり、コロイド中にサイログロブリンの一部として貯蔵されます。甲状腺刺激ホルモンの刺激でコロイドを取り込み、蛋白分解してT3・T4を血中へ放出します。これに対し、濾胞の間にある傍濾胞細胞〈C細胞〉はカルシトニンを産生します。パラトルモンは副甲状腺、甲状腺刺激ホルモンは下垂体前葉の産物であり、臓器名が似ていても産生細胞は異なります。

選択肢の確認

1.誤り。カルシトニンは血中Caを低下させる方向に働くホルモンで、甲状腺濾胞細胞ではなく傍濾胞細胞で産生されます。
2.誤り。パラトルモン〈副甲状腺ホルモン:PTH〉は副甲状腺主細胞が産生し、血中Caを上昇させる方向に働きます。
3.誤り。ソマトスタチンは視床下部、膵島δ細胞、消化管の内分泌細胞などで産生され、多くのホルモン分泌を抑制します。
4.正しい。サイログロブリンは甲状腺濾胞細胞が合成・分泌し、濾胞コロイドでT3・T4合成の足場と貯蔵体になります。
5.誤り。甲状腺刺激ホルモン〈TSH〉は下垂体前葉の甲状腺刺激細胞が産生し、甲状腺濾胞細胞へ作用します。

覚えるポイント

  • 濾胞細胞はサイログロブリンを作り、コロイドでT3・T4を合成・貯蔵する。
  • 傍濾胞C細胞はカルシトニン、副甲状腺主細胞はPTHを産生する。
  • TSHは甲状腺ではなく下垂体前葉から分泌される。

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