69AM050|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

平滑筋で構成されるのはどれか。

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正解: 5

正答

5(子宮筋層)

この問題のポイント

横紋の有無、細胞形態、神経支配から骨格筋・心筋・平滑筋を分類し、子宮筋層を選ぶ問題です。

解説

平滑筋細胞は両端が細い紡錘形で、中央に一個の核をもち、骨格筋や心筋のような規則的な横紋を示しません。アクチンとミオシンは存在しますがサルコメアを作らず、カルモジュリンとミオシン軽鎖キナーゼを介してゆっくり持続的に収縮します。子宮壁は内側から子宮内膜、子宮筋層、漿膜ないし外膜に分かれ、このうち厚い子宮筋層は平滑筋束で構成されます。妊娠中はエストロゲンなどの影響で平滑筋細胞が肥大・増殖し、分娩時にはオキシトシンなどに応答して強く収縮します。一方、心臓は横紋、分岐、介在板をもつ心筋です。舌筋、横隔膜、表情筋はいずれも骨格筋で、横紋をもち多核の筋線維からなります。横隔膜は自動的な呼吸運動を続けますが、組織分類は収縮が自動かどうかだけでなく筋線維の形態で決めるため骨格筋です。

選択肢の確認

1.誤り。心筋は横紋をもつ分岐した心筋細胞からなり、細胞間を介在板で連結する独立した筋組織です。
2.誤り。舌の内舌筋・外舌筋は複雑な方向に走る骨格筋で、舌の形と位置を随意的に変えます。
3.誤り。横隔膜は横隔神経支配の骨格筋です。呼吸中枢により自動的に動いていても、組織学的には横紋をもつ骨格筋に分類されます。
4.誤り。表情筋は皮膚へ停止し顔面神経に支配される骨格筋で、平滑筋ではありません。
5.正しい。子宮筋層は厚い平滑筋束からなり、妊娠・分娩に応じて肥大し協調して収縮します。

覚えるポイント

  • 子宮筋層は紡錘形・単核・横紋なしの平滑筋で構成される。
  • 心筋は横紋と介在板をもち、骨格筋は横紋をもつ多核筋線維である。
  • 横隔膜は不随意的にも動くが、組織学的には骨格筋である。

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