69AM089|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

Th2 細胞が産生するサイトカインはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・3

正答

2.インターロイキン4、3.インターロイキン10

この問題のポイント

ヘルパーT細胞サブセットを、Th1の細胞性免疫とTh2の抗体・アレルギー反応を促すサイトカインで区別する問題です。

解説

ナイーブCD4陽性T細胞は、抗原提示時のサイトカイン環境によって異なるヘルパーT細胞へ分化します。Th2細胞は主にインターロイキン(interleukin:IL)-4、IL-5、IL-10、IL-13などを産生します。IL-4はTh2分化をさらに促し、B細胞の免疫グロブリンEへのクラススイッチを誘導するため、Ⅰ型アレルギーや寄生虫防御に重要です。IL-5は好酸球の増殖・活性化を促します。IL-10はマクロファージやTh1系の炎症性反応を抑制し、液性免疫優位の環境を作ります。したがって選択肢ではIL-4とIL-10が正答です。これに対し、Th1細胞はインターフェロンγ(interferon-gamma:IFN-γ)を産生してマクロファージを活性化し、細胞内寄生菌への細胞性免疫を促します。IL-2は活性化T細胞の増殖因子で、古典的にはTh1系サイトカインとして整理されます。IL-12は樹状細胞やマクロファージが産生し、ナイーブT細胞をTh1へ分化させ、NK細胞やT細胞のIFN-γ産生を促します。サイトカインは一種類の細胞だけが作るわけではありませんが、試験では代表的産生パターンと作用で分類します。

選択肢の確認

1.インターロイキン2:誤り。活性化T細胞の増殖を促し、古典的にはTh1系に関連するサイトカインです。
2.インターロイキン4:正しい。Th2分化とB細胞のIgEクラススイッチを促進します。
3.インターロイキン10:正しい。Th2系・制御性反応に関与し、マクロファージやTh1反応を抑制します。
4.インターロイキン12:誤り。樹状細胞・マクロファージなどが産生し、Th1分化とIFN-γ産生を促します。
5.インターフェロンγ:誤り。Th1細胞やNK細胞が産生し、マクロファージ活性化と細胞性免疫を促します。

覚えるポイント

  • Th2はIL-4・IL-5・IL-10・IL-13を代表的に産生する。
  • IL-4はIgE、IL-5は好酸球、IL-10は炎症抑制に関与する。
  • Th1はIFN-γ、Th1分化の誘導はIL-12と整理する。

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