72PM044|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
ATP 産生に関与しないのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
主要代謝経路がATPを産生するか、ATPを消費するかを区別します。
解説
尿素サイクルは、毒性のあるアンモニアを尿素へ変換する肝臓の解毒経路です。この過程ではカルバモイルリン酸生成などにATPを消費し、ATPを産生する経路ではありません。
β酸化、クエン酸回路、電子伝達系は連携して大量のATPを産生します。嫌気的解糖でも基質レベルのリン酸化により、グルコース1分子あたり正味2分子のATPを産生します。
選択肢の確認
1.β 酸化
該当します。
β酸化では脂肪酸からアセチルCoA、NADH、FADH2が生じ、TCA回路と電子伝達系を介してATP産生に寄与します。
2.嫌気的解糖
該当します。
嫌気的解糖では酸素がなくても基質レベルのリン酸化により正味2ATPを産生します。
3.電子伝達系
該当します。
電子伝達系はNADH・FADH2の電子を利用してプロトン勾配を形成し、酸化的リン酸化でATPを産生します。
4.クエン酸回路
該当します。
クエン酸回路はNADH、FADH2、GTPを生成し、間接的・直接的にATP産生へ寄与します。
5.尿素サイクル
正答。該当しません。
尿素サイクルはアンモニア解毒のためATPを消費し、ATP産生には関与しません。
覚えるポイント
- 尿素サイクルはATPを消費する解毒経路です。
- 嫌気的解糖でも正味2ATPを産生します。
- β酸化・TCA回路・電子伝達系は連携してATPを産生します。