72PM045|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
脱灰で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
脱灰液の組成、脱灰速度、組織の置き方、中和、抗原性保持の違いを整理します。
解説
プランク・リクロ液は迅速脱灰液で、塩酸、ギ酸、塩化アルミニウムなどを含みます。硫酸を含むという記述は誤りです。強酸性脱灰は速い一方、長時間処理すると核染色性や抗原性を損ねます。
温度を上げると脱灰は速くなりますが組織障害も増えるため、通常は過度な加温を避けます。EDTAはキレート作用でゆっくり脱灰し、形態・抗原性・核酸を比較的良好に保持するため、免疫組織化学や分子検査を考慮する場合に適します。
選択肢の確認
1.温度が高いほど脱灰速度が速い。
記述としては正しいです。
温度上昇は化学反応を促進して脱灰を速めますが、組織障害も増えるため注意します。
2.組織は脱灰液の上層ないし中層に置く。
記述としては正しいです。
脱灰で生じた塩が沈降する底部を避け、組織は液の上層〜中層に置きます。
3.プランク・リクロ液には硫酸が含まれる。
正答。記述としては誤りです。
プランク・リクロ液は塩酸・ギ酸・塩化アルミニウムなどを含み、硫酸を含むという記述は誤りです。
4.脱灰後の中和には硫酸ナトリウムを用いる。
記述としては正しいです。
強酸脱灰後の残留酸を中和する目的で硫酸ナトリウムなどを用いることがあります。
5.EDTA 液は免疫組織化学染色を目的とした場合に用いる。
記述としては正しいです。
EDTA脱灰は抗原性や組織形態を比較的保つため、免疫組織化学染色に適します。
覚えるポイント
- プランク・リクロ液は塩酸・ギ酸系で、硫酸ではありません。
- 強酸脱灰は速いが組織障害が大きく、EDTAは遅いが保存性に優れます。
- 免疫染色や核酸検査を考えるとEDTA脱灰が有利です。