72PM046|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
PAS 反応で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
PAS反応の化学原理と、シッフ試薬・グリコーゲン保存法を整理します。
解説
PAS反応では、過ヨウ素酸が多糖類の隣接グリコール基を酸化してアルデヒドを生じさせ、そのアルデヒドがシッフ試薬と反応して赤紫色を呈します。グリコーゲンは水溶性で標本作製中に流出しやすいため、セロイジン被膜法で切片を覆うと保持に有効です。
シッフ試薬は塩基性フクシンを亜硫酸で無色化して作製します。酸性フクシンを用いるわけではありません。
選択肢の確認
1.シッフ試薬の作製には濃硫酸を用いる。
誤りです。
シッフ試薬は塩基性フクシン、塩酸、亜硫酸水素塩などで作製します。濃硫酸を用いるという記述は誤りです。
2.シッフ試薬には酸性フクシンが含まれる。
誤りです。
シッフ試薬に用いるのは塩基性フクシンです。酸性フクシンではありません。
3.シッフ試薬の効力の確認には 95%エタノールを用いる。
誤りです。
シッフ試薬の効力確認にはホルムアルデヒドなどを用いて赤紫色発色を確認します。95%エタノールではありません。
4.グリコーゲン検出の場合セロイジン被膜法が有効である。
正しいです。
グリコーゲンは水に溶出しやすいため、セロイジン被膜法で切片を保護することが有効です。
5.ボイルドシッフ試薬に比べコールドシッフ試薬は染色性が弱い。
誤りです。
一般にコールドシッフ試薬は良好な染色性を示し、『ボイルドシッフより弱い』という記述は不適切です。
覚えるポイント
- PASは過ヨウ素酸でアルデヒドを作り、シッフ試薬で赤紫色に発色します。
- シッフ試薬は塩基性フクシンを用います。
- グリコーゲン保持にはセロイジン被膜法が有効です。