69AM085|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

受血者と供血者の血液型を以下に示す。 血液型 ABO Rh Kidd Duffy Diego 受血者 A型 DccEE Jk(a + b −) Fy(a + b −) Di(a − b +) 供血者 A型 DCCEE Jk(a − b +) Fy(a + b +) Di(a + b +) 輸血を行った場合、受血者が産生する可能性のある不規則抗体はどれか。

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正解: 3

正答

3.抗C、抗Jkb、抗Fyb、抗Dia

この問題のポイント

各血液型抗原について「受血者が陰性、供血者が陽性」の組合せだけを拾い、不規則抗体候補を求める問題です。

解説

輸血による同種免疫では、受血者がもたない赤血球抗原を供血者赤血球がもつ場合、その抗原が異物として認識され、対応する不規則抗体を産生する可能性があります。ABOは受血者・供血者ともA型なので一致しています。Rhでは受血者DccEEはD、c、E陽性でC陰性、供血者DCCEEはC抗原をもつため、受血者は抗Cを作り得ます。受血者自身にD、c、Eがあるので、通常それらに対する同種抗体は作りません。Kiddでは受血者Jk(a+b-)はJkb陰性、供血者Jk(a-b+)はJkb陽性なので抗Jkbが候補です。Duffyでは受血者Fy(a+b-)はFyb陰性、供血者Fy(a+b+)はFyb陽性なので抗Fybが候補です。Diegoでは受血者Di(a-b+)はDia陰性、供血者Di(a+b+)はDia陽性なので抗Diaが候補です。以上より抗C、抗Jkb、抗Fyb、抗Diaの組合せである3が正答です。実際の抗体産生には抗原免疫原性や個人差があり、抗原不一致があれば必ず抗体を作るわけではありません。Kidd抗体などは遅発性溶血性輸血反応の原因となるため、既往抗体情報も重要です。

選択肢の確認

1.抗c、抗Jkb、抗Fyb、抗Dib:誤り。受血者はc抗原とDib抗原をもつため、通常は抗c・抗Dibを産生しません。
2.抗C、抗Jka、抗Fya、抗Dia:誤り。受血者はJkaとFyaが陽性なので、抗Jka・抗Fyaは候補になりません。
3.抗C、抗Jkb、抗Fyb、抗Dia:正しい。C、Jkb、Fyb、Diaはいずれも受血者が陰性で供血者が陽性です。
4.抗D、抗Jka、抗Fya、抗Dia:誤り。受血者はD、Jka、Fyaが陽性で、これらへの同種抗体は通常作りません。
5.抗E、抗Jkb、抗Fya、抗Dia:誤り。受血者はEとFyaが陽性なので、抗E・抗Fyaは候補になりません。

覚えるポイント

  • 抗体候補は「受血者抗原陰性かつ供血者抗原陽性」で抽出する。
  • 本例の不一致抗原はC、Jkb、Fyb、Diaである。
  • 不一致抗原があっても必ず抗体を産生するわけではない。

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