68AM084|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
臨床的意義のある不規則抗体はどれか。
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正解: 1
正答
1(抗C)
この問題のポイント
不規則抗体の臨床的意義を、反応温度・免疫グロブリンクラス・対応抗原の赤血球上発現から判断する問題です。
解説
臨床的意義のある不規則抗体とは、輸血した対応抗原陽性赤血球の寿命を短縮し、溶血性輸血反応を起こし得る抗体を指します。一般に37℃および間接抗グロブリン試験で反応するIgG抗体が重要です。Rh血液型のC抗原に対する抗Cは主にIgGで、胎盤を通過できるため、遅発性溶血性輸血反応だけでなく胎児・新生児溶血性疾患の原因にもなります。抗体同定後は患者の抗原型を確認し、輸血にはC抗原陰性で交差適合する赤血球を選びます。一方、Lewis、P1、MNS系の一部の抗体は自然抗体として生じる冷式IgMが多く、37℃で反応しなければ通常の輸血での意義は低いと評価されます。ただし個々の抗体は反応温度域を確認して判断し、血液型名だけで一律に決めないことも大切です。
選択肢の確認
1.正しい。抗CはRh系の温式IgG抗体で、溶血性輸血反応と胎児・新生児溶血性疾患の原因となるため臨床的に重要です。
2.誤り。抗Leᵇは多くが室温以下で反応する冷式IgMです。Lewis抗原は赤血球膜へ吸着しており、通常は臨床的意義が低い抗体です。
3.誤り。抗Nは多くが冷式IgMで、37℃で反応しなければ臨床的意義は低いとされます。
4.誤り。抗P1も一般に冷式IgMで、室温以下で反応することが多く、通常は重い溶血性輸血反応の原因になりません。
5.誤り。抗Xgᵃは多くが弱い反応性を示し、臨床的に問題となる溶血を起こすことはまれです。
覚えるポイント
- 37℃・間接抗グロブリン相で反応するIgG抗体は臨床的意義が高い。
- Rh、Kell、Kidd、Duffy系抗体は重要な代表。
- 臨床的意義のある抗体を認めたら、対応抗原陰性赤血球を選ぶ。
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