68AM085|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

交差適合試験の主試験が陽性になる可能性が高いのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4(提供者が直接抗グロブリン試験陽性)

この問題のポイント

交差適合試験の主試験で実際に混ぜる「患者血漿」と「提供者赤血球」を正確に押さえる問題です。

解説

交差適合試験の主試験は、受血者である患者の血漿または血清と、輸血予定の提供者赤血球を反応させ、患者中の抗体が提供者赤血球を凝集・感作しないかを調べます。したがって結果に直接影響するのは患者側の血漿抗体と提供者側の赤血球です。直接抗グロブリン試験〈DAT〉は、生体内ですでに赤血球へ結合しているIgGや補体を抗ヒトグロブリン試薬で検出する試験です。提供者赤血球がDAT陽性なら、その赤血球はすでに感作されているため、抗グロブリン相を含む主試験で陽性反応を示す可能性が高くなります。反対に患者赤血球がDAT陽性でも、主試験には患者赤血球を使わないため、それだけで主試験陽性とは決まりません。ABO適合性は「患者血漿中の抗A・抗Bが提供者赤血球抗原を攻撃しないか」で考えます。

選択肢の確認

1.誤り。A型患者の血漿には抗Bがありますが、O型提供者赤血球にはA抗原もB抗原もないため、赤血球輸血としてABO適合です。
2.誤り。AB型患者の血漿には通常抗A・抗Bがなく、O型提供者赤血球にもA・B抗原がないため、主試験陽性となる組合せではありません。
3.誤り。患者がDAT陽性という所見は患者赤血球の感作を示します。主試験に用いるのは患者血漿と提供者赤血球なので、これだけでは主試験陽性を直接説明しません。
4.正しい。提供者がDAT陽性なら、主試験に使う提供者赤血球がIgGまたは補体で感作済みであり、抗グロブリン相で陽性になり得ます。
5.誤り。RhD陽性患者へRhD陰性赤血球を輸血しても、提供者赤血球にD抗原がないためRhDの不適合は生じません。

覚えるポイント

  • 主試験=患者血漿(抗体)×提供者赤血球(抗原)。
  • DAT=生体内で赤血球に結合済みのIgG・補体を検出。
  • ABO適合は、患者の抗A・抗Bと提供者赤血球のA・B抗原で考える。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 68AM08468AM086 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)