69AM086|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

緊急輸血が必要な患者が搬送された。 血液型の確定ができない状況下で使用する輸血用血液製剤と血液型の組合せで正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2.赤血球製剤 ― O型RhD陽性

この問題のポイント

血液型未確定の緊急輸血で、赤血球は患者の抗A・抗Bと反応しにくいO型を選ぶ原則を問う問題です。

解説

ABO血液型が確定する前でも、出血性ショックなどで輸血を遅らせる危険が大きい場合は、緊急輸血手順に従って異型適合血を使用します。赤血球製剤では、O型赤血球はA抗原とB抗原をもたないため、患者がA・B・O・ABのいずれであっても血漿中の抗A・抗Bによる重大なABO不適合溶血を起こしにくく、未確定時の第一選択です。RhDについては、RhD陰性者への抗D感作を避けるためO型RhD陰性赤血球が望ましい場面、特に妊娠可能年齢の女性などがあります。しかし在庫と緊急度を考慮し、成人男性や妊娠可能性の低い患者などではO型RhD陽性を用いる運用があります。本問の選択肢にはO型RhD陰性赤血球がなく、ABO不適合を回避できる正しい組合せは2です。血漿製剤では考え方が逆で、供血者血漿中の抗A・抗Bが問題になるため、両抗体をもたないAB型血漿が血液型未確定時の基本です。可能なら輸血前に患者検体を採取し、ABO・RhD、抗体スクリーニングを行い、確定後は同型または適合製剤へ切り替えます。

選択肢の確認

1.赤血球製剤 ― A型RhD陽性:誤り。B型・O型患者ではA抗原が患者抗Aと反応し、急性溶血を起こす危険があります。
2.赤血球製剤 ― O型RhD陽性:正しい。O型赤血球はA・B抗原を欠き、選択肢中で血液型未確定時に使用できる組合せです。
3.赤血球製剤 ― AB型RhD陽性:誤り。A・B両抗原をもち、A型・B型・O型患者へ重大なABO不適合となります。
4.血漿製剤 ― B型RhD陰性:誤り。B型血漿には抗Aがあり、A型またはAB型患者の赤血球を溶血させる可能性があります。
5.血漿製剤 ― O型RhD陰性:誤り。O型血漿は抗A・抗Bをともに含むため、未確定患者用の万能血漿ではありません。

覚えるポイント

  • 血液型未確定時の赤血球はO型、血漿はAB型が基本である。
  • O型RhD陰性赤血球は特に妊娠可能年齢女性などで優先を考える。
  • 緊急輸血前にも可能な限り患者検体を確保し、型確定後に適合血へ切り替える。

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