69AM087|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
輸血検査の内部精度管理で、確認する必要性が低い項目はどれか。
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正解: 1
正答
1.検査室気圧
この問題のポイント
輸血検査の凝集反応へ直接影響する温度・湿度・遠心条件と、影響が小さい気圧を区別する問題です。
解説
輸血検査の内部精度管理では、試薬、機器、操作、環境が一定の性能を保っていることを日常的に確認し、誤った血液型判定や不規則抗体見逃しを防ぎます。抗原抗体反応は温度に影響されます。検査室室温が大きく外れると室温反応の速度や冷式抗体の反応性が変わり、試薬・機器の許容環境からも外れるため記録が必要です。湿度は試薬の蒸発・乾燥、カードや機器の保管条件、静電気などに影響し得るため、規定範囲を維持します。恒温槽は37℃反応を正確に再現するため実測温度を確認し、設定表示だけでなく温度計の校正・点検も必要です。判定用遠心機は回転数、相対遠心力、遠心時間が不足すると凝集を見逃し、過剰だと赤血球が強固に沈降して偽凝集のように見えるため、定期的な性能確認が欠かせません。これに対し、通常の赤血球凝集・抗グロブリン試験では検査室の大気圧変化が結果へ与える影響は非常に小さく、日常の内部精度管理項目として確認する必要性が最も低いです。したがって1が正答です。
選択肢の確認
1.検査室気圧:誤り。通常の輸血検査反応へ直接与える影響が小さく、日常確認の必要性は最も低い項目です。
2.検査室室温:正しい。抗原抗体反応、試薬性能、機器動作へ影響するため許容範囲を確認します。
3.検査室湿度:正しい。試薬・カードの保管や蒸発、機器の適正環境維持に関係するため確認します。
4.恒温槽の温度:正しい。37℃反応の再現性に直結するので、実測温度と校正状態を管理します。
5.判定用遠心機の回転数:正しい。遠心不足・過剰はいずれも凝集判定を誤らせるため、回転数や相対遠心力を点検します。
覚えるポイント
- 輸血検査QCでは反応温度、試薬環境、遠心条件を重点管理する。
- 恒温槽は表示値だけでなく校正された温度計で実測確認する。
- 検査室気圧は通常の凝集反応への影響が小さい。
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