68AM057|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

病理解剖の感染対策で誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

1(陽圧式空調)

この問題のポイント

病理解剖で生じ得る血液・体液曝露と感染性エアロゾルを、どの向きに封じ込めるかを問う問題です。

解説

病理解剖では、切開による血液・体液の飛散に加え、電動骨鋸の使用や臓器の洗浄などで感染性エアロゾルが発生する可能性があります。したがって標準予防策を基礎に、感染経路に応じた対策を追加します。解剖室は周囲の廊下などより低い圧力に保つ陰圧式とし、空気が室外へ無制御に漏れないよう適切に換気・排気します。陽圧では室内空気が扉の隙間などから外へ押し出され、病原体を周辺区域へ拡散させるため不適切です。作業者は手袋、防水性エプロンまたはガウン、マスク、眼・顔面防護具などを曝露リスクに応じて入室前に装着します。使用後の器具は、感染性を考慮して安全に回収し、洗浄後に適切な消毒・滅菌を行います。感染症の既往や検査結果の事前確認は追加対策の計画に役立ちますが、既往がなくても感染を否定できないため、すべての遺体に標準予防策を適用します。

選択肢の確認

1.誤り。解剖室は汚染空気を外へ押し出す陽圧ではなく、周囲への漏出を防ぐ陰圧式空調が適切です。
2.正しい。防水性エプロンなどは衣服や皮膚への血液・体液曝露を防ぐ個人防護具です。
3.正しい。再使用器具は安全に洗浄し、器具と想定病原体に応じた消毒または滅菌を行います。
4.正しい。汚染区域に入ってから素手で装着操作をしないよう、手袋を含む必要な個人防護具は入室前に着用します。
5.正しい。感染症の既往・検査情報を事前に確認することはリスク評価に有用ですが、結果にかかわらず標準予防策は必要です。

覚えるポイント

  • 感染源を室内へ封じ込める区域は陰圧にします。
  • 解剖では手袋・防水性防護衣・顔面防護などを組み合わせます。
  • 感染歴が不明でも、すべての遺体に標準予防策を適用します。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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