71PM051|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
病理解剖で誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
病理解剖では、臨床情報の確認、感染対策、遺体への敬意、死後変化を抑える迅速な実施が基本です。
解説
病理解剖は、死亡に至った病態、臨床診断の妥当性、治療効果、合併症などを明らかにするために行います。そのため、臨床経過、検査結果、画像所見、治療内容を事前に把握することが不可欠です。解剖所見だけを切り離して評価すると、病変の意味や死因を正しく解釈できません。
また、遺体には感染性病原体が存在する可能性があるため標準予防策を徹底し、遺体への畏敬の念を保って取り扱います。死後変化を最小限にするため、必要な準備を整えたうえで可能な限り速やかに実施します。
選択肢の確認
1.遺体に畏敬の念を持つ。
記述としては正しいです。
遺体を尊重し、畏敬の念をもって取り扱うことは病理解剖の基本です。
2.臨床経過の把握は不要である。
正答。記述としては誤りです。
臨床経過の把握は、解剖所見の解釈と死因究明に不可欠です。
3.感染の危険性があることを認識する。
記述としては正しいです。
遺体から血液・体液・エアロゾルなどを介して感染する危険があるため、感染対策が必要です。
4.準備が整うまで遺体は冷蔵庫に保存する。
記述としては正しいです。
実施まで時間を要する場合は、死後変化を抑えるため遺体を適切に冷蔵保存します。
5.死後変化を少なくするため速やかに実施する。
記述としては正しいです。
自己融解や腐敗などの死後変化が進む前に、可能な限り速やかに実施します。
覚えるポイント
- 病理解剖では臨床経過の確認が必須です。
- 遺体への敬意と感染対策を両立します。
- 死後変化を抑えるため速やかな実施・冷蔵保存を行います。