68PM050|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

病理解剖において切開開始前の手順に含まれないのはどれか。

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正解: 2

正答

2.皮膚の清拭

この問題のポイント

病理解剖で切開を始める前に行う、書類・臨床情報・外表所見の確認項目を整理する問題です。

解説

病理解剖は、死亡原因や病態を明らかにし、臨床診断・治療との対応を検討するために行います。開始前には、まず遺体の取り違えを防ぐ個体確認と、適切な病理解剖承諾書があることを確認します。次に臨床経過、既往歴、検査結果、画像、治療内容などを把握し、剖検で特に確認すべき部位や感染リスクを共有します。切開前の外表検査では、身長・体重などを測定し、栄養状態、死斑、死後硬直、浮腫、黄疸、瘢痕、手術創、皮膚病変、医療器具などを系統的に観察・記録します。死後硬直は死亡後変化の一つで、切開や臓器摘出を始める前の外表所見として確認します。これらは、解剖の適法性、安全性、診断精度、記録の再現性を支える重要な手順です。皮膚の清拭は衛生管理や解剖後の整容のために行われる場合はありますが、本問が問う切開開始前の基本的な確認・観察項目には含まれません。むしろ外表の付着物や皮膚所見には診断上の情報があり得るため、観察・記録前に一律に拭き取るべきではありません。したがって「切開前に行わないもの」は皮膚の清拭です。

選択肢の確認

1.身長の測定:正しい。体格を記録する外表計測の一つで、切開前に行います。
2.皮膚の清拭:誤り。切開前の基本確認・外表観察項目ではなく、先に清拭すると付着物や皮膚所見を失う可能性があります。
3.死後硬直の確認:正しい。死亡後変化と外表状態を記録するため、切開前に確認します。
4.臨床経過の確認:正しい。剖検目的、重点観察部位、感染リスクを把握するため不可欠です。
5.病理解剖承諾書の確認:正しい。解剖実施の前提となる適切な承諾を、開始前に必ず確認します。

覚えるポイント

  • 切開前に承諾書、個体、臨床経過と剖検目的を確認する。
  • 外表検査では身長などの計測と死後硬直・死斑・皮膚所見を記録する。
  • 外表所見は清拭などで変化させる前に観察・記録する。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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