72PM013|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
一過性に脳全体が虚血状態になって起こる意識障害はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
意識障害の用語を、原因と時間経過から区別します。
解説
失神は、一過性の全脳低灌流によって突然生じる短時間の意識消失で、自然に速やかに完全回復することを特徴とします。迷走神経反射、起立性低血圧、不整脈などが原因になります。
傾眠・昏迷・昏睡は意識レベルの程度を示す用語で、せん妄は注意・認知の急性変動を主体とする状態です。失神の定義では「一過性」「全脳低灌流」「速やかな回復」が鍵です。
選択肢の確認
1.傾 眠
誤りです。
傾眠は刺激がなければ眠り込むが、軽い刺激で覚醒できる意識レベルです。全脳虚血による短時間の意識消失という定義ではありません。
2.昏 睡
誤りです。
昏睡は強い刺激にも反応しない重篤な意識障害で、通常は失神のように短時間で完全回復する状態ではありません。
3.昏 迷
誤りです。
昏迷は強い刺激でわずかに反応する程度の深い意識障害を指します。
4.失 神
正しいです。
失神は一過性の全脳低灌流により起こり、発症が急で、持続が短く、自然に完全回復します。
5.せん妄
誤りです。
せん妄は注意障害、見当識障害、認知の変動などを示す急性脳機能障害で、単純な一過性全脳虚血とは異なります。
覚えるポイント
- 失神は一過性全脳低灌流による短時間の意識消失です。
- 突然発症し、自然に速やかに完全回復することが特徴です。
- 傾眠・昏迷・昏睡は意識障害の深さ、せん妄は注意・認知の変動を表します。