68PM011|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

末-神経障害を呈するのはどれか。

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正解: 3

正答

3(Guillain-Barré症候群)

この問題のポイント

脳・脊髄を障害する中枢神経疾患と、神経根・末梢神経を障害する疾患を臨床像から分ける問題です。

解説

Guillain-Barré症候群〈GBS〉は、感染後などに生じる急性の免疫介在性多発根ニューロパチーです。免疫反応が末梢神経の髄鞘または軸索を障害し、左右対称性の筋力低下が下肢から上行することが多く、腱反射低下・消失を伴います。顔面神経麻痺、自律神経障害、呼吸筋麻痺を生じることもあるため、呼吸機能と循環動態の監視が重要です。髄液では細胞数があまり増えないのに蛋白が上昇する蛋白細胞解離、神経伝導検査では伝導速度低下、遠位潜時延長、伝導ブロックなどが手掛かりになります。選択肢のAlzheimer病、Creutzfeldt-Jakob病、Parkinson病は中枢神経系の変性疾患です。Wilson病も銅蓄積による肝障害と基底核を中心とした中枢神経症状が代表で、典型的な末梢神経障害を選ぶ本問ではGBSとなります。

選択肢の確認

1.誤り。Alzheimer病は大脳皮質・海馬を中心に進行する中枢神経変性疾患で、認知機能低下が主症状です。
2.誤り。Creutzfeldt-Jakob病は異常プリオン蛋白に関連する中枢神経疾患で、急速進行性認知症、ミオクローヌスなどを示します。
3.正しい。Guillain-Barré症候群は神経根と末梢神経の髄鞘または軸索を障害し、上行性筋力低下と腱反射低下を呈します。
4.誤り。Parkinson病は中脳黒質のドパミン神経変性を中心とする中枢神経疾患で、振戦、筋強剛、無動などを示します。
5.誤り。Wilson病はATP7B異常による銅代謝障害で、肝臓と大脳基底核などへの銅蓄積が中心です。

覚えるポイント

  • GBSは急性の末梢神経・神経根障害です。
  • 上行性筋力低下、腱反射低下、髄液蛋白細胞解離が重要です。
  • 呼吸筋麻痺と自律神経障害は重症化の警告所見です。

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