69PM014|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
伝音性難聴を呈するのはどれか。 2 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 1・2
正答
1.中耳炎
2.耳垢塞栓
この問題のポイント
音が内耳へ届くまでの外耳・中耳の障害と、内耳以降の障害を切り分ける問題です。
解説
聴覚では、音は外耳道を通って鼓膜を振動させ、耳小骨を介して内耳の蝸牛へ伝わります。この外耳から中耳までの伝音経路が妨げられる難聴が伝音性難聴です。耳垢塞栓では外耳道が物理的にふさがり、中耳炎では鼓室内の貯留液、鼓膜の可動性低下、耳小骨伝達の障害などによって空気伝導が低下します。一方、蝸牛、有毛細胞、蝸牛神経などが障害されるものは感音性難聴です。純音聴力検査では、伝音性難聴は気導閾値が悪化する一方で骨導閾値が比較的保たれ、気導と骨導の差である気骨導差が現れます。音叉検査では患側のRinne試験が陰性となりやすく、片側性ならWeber試験の音が患側に偏るのが基本です。したがって、病名を暗記するより、病変が外耳・中耳にあるか、内耳・神経にあるかをたどると判断できます。
選択肢の確認
1.正しい。中耳炎では鼓室内の液体貯留や鼓膜・耳小骨の動きの低下により、音の機械的伝達が妨げられて伝音性難聴を生じます。
2.正しい。耳垢塞栓は外耳道を閉塞して音波が鼓膜へ届くのを妨げるため、伝音性難聴の原因になります。
3.誤り。聴神経腫瘍は多くが前庭神経鞘腫で、内耳道付近で第8脳神経を障害するため、分類は感音性難聴です。
4.誤り。突発性難聴は明らかな原因なしに急速に生じる内耳性の感音性難聴で、外耳・中耳の伝音障害ではありません。
5.誤り。メニエール〈Ménière〉病は内リンパ水腫を背景に、変動する感音性難聴、耳鳴、反復するめまいを来す内耳疾患です。
覚えるポイント
- 外耳・中耳の障害は伝音性、蝸牛・蝸牛神経の障害は感音性である。
- 伝音性難聴では骨導より気導が悪化し、気骨導差が生じる。
- 中耳炎と耳垢塞栓は、病変部位から伝音性難聴と判断できる。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。