69PM013|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

深夜に血中濃度が高値を示すのはどれか。

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正解: 2

正答

2.成長ホルモン〈GH〉

この問題のポイント

ホルモンの分泌が時計時刻で変わるのか、睡眠に伴って変わるのかを区別する問題です。

解説

成長ホルモン(growth hormone:GH)は下垂体前葉から一定量ずつではなく、短時間のピークを作る脈動性分泌をします。成人では入眠後最初の徐波睡眠、すなわち深いノンレム睡眠の時期に一日のうち最大の分泌ピークが生じやすいため、通常の生活リズムでは深夜の血中濃度が高くなります。これは単なる時計時刻より睡眠との結び付きが強く、夜勤などで睡眠時刻がずれればピークもずれ得ます。分泌は視床下部の成長ホルモン放出ホルモンで促進され、ソマトスタチンで抑制されるほか、運動、低血糖、ストレスなどでも増加します。脈動が大きいので随時採血のGH単独値は評価しにくく、臨床では比較的変動の小さいインスリン様成長因子1(IGF-1)や負荷試験を組み合わせます。これに対し、副腎皮質刺激ホルモンは早朝に高く深夜に低い概日リズムを示すため、方向が逆です。

選択肢の確認

1.誤り。カテコールアミンは交感神経活動、運動、疼痛、低血糖などで上昇しますが、正常者で深夜に最大となる代表的な睡眠依存性ホルモンではありません。
2.正しい。成長ホルモン〈GH〉は入眠後の深い睡眠に一致して大きな分泌ピークを作るため、通常は深夜に高値となります。
3.誤り。副甲状腺ホルモン〈PTH〉は主に血中イオン化カルシウム濃度の低下に反応して分泌され、深夜高値という特徴から選ぶホルモンではありません。
4.誤り。卵胞刺激ホルモン〈FSH〉は視床下部・下垂体・性腺系の調節や月経周期、加齢の影響を受けますが、入眠後に著しいピークを示す代表ではありません。
5.誤り。副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉はコルチゾールとともに起床前から早朝に高く、深夜には低値となる日内変動を示します。

覚えるポイント

  • GHは脈動性に分泌され、入眠後の徐波睡眠で大きく上昇する。
  • ACTH・コルチゾールは早朝高値、深夜低値である。
  • GHの基礎値は変動が大きいため、IGF-1や負荷試験も用いて評価する。

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