70PM039|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
血中アンモニア濃度で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
アンモニア測定の病態、検体取扱い、偽高値要因を理解します。
解説
アンモニアは腸管で蛋白・尿素などから産生され、門脈を介して肝へ運ばれ、尿素回路で解毒されます。消化管出血では腸管内の血液蛋白が分解され、アンモニア産生が増えるため血中濃度が上昇します。
採血後も血球代謝によりアンモニアが増加するため、専用条件で採血し、氷冷して速やかに血漿分離・測定します。溶血や長時間放置は偽高値の原因です。採血時の駆血や筋運動も影響し得ます。
検体取扱いのポイント
アンモニアは「氷冷・迅速分離・迅速測定」が基本です。
選択肢の確認
1.成人では性差がある。
誤り。
成人のアンモニア基準範囲に、国試で正答となる明確な性差を設定するのが基本ではありません。
2.溶血検体で低値を示す。
誤り。
溶血では赤血球内容や採血後代謝の影響で偽高値となり得ます。低値ではありません。
3.消化管出血により上昇する。
正しい。
消化管出血では血液蛋白が腸内で分解され、アンモニア産生が増加します。
4.採血後室温で放置すると低下する。
誤り。
採血後に室温放置すると血球代謝などでアンモニアは上昇します。低下ではありません。
5.動脈血のアンモニア濃度は静脈血より高い。
誤り。
末梢静脈血は組織由来アンモニアの影響を受け、動脈血より高くなり得ます。「動脈血の方が高い」は誤りです。
覚えるポイント
- 消化管出血はアンモニア上昇の原因です。
- 溶血・室温放置は偽高値を招きます。
- 検体は氷冷して速やかに分離・測定します。