69AM033|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

血中濃度が低下するとテタニーを生じるのはどれか。

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正解: 2

正答

2(Ca2+)

この問題のポイント

細胞外のイオン化カルシウムが低下すると神経・筋の興奮性が高まり、テタニーを起こすことを理解する問題です。

解説

血中カルシウムのうち生理作用を直接担うのはイオン化カルシウム〈Ca2+〉です。細胞外Ca2+は電位依存性ナトリウムチャネルを安定させ、神経や筋が不用意に脱分極しないよう興奮閾値を保っています。Ca2+が低下するとナトリウムチャネルが開きやすくなり、わずかな刺激でも反復発火が起こるため、口周囲や指先のしびれ、手足の強直性攣縮、助産師手位、Chvostek徴候、Trousseau徴候などのテタニーを生じます。重要なのは総カルシウム値だけでなくイオン化分画です。呼吸性アルカローシスではアルブミンへのCa結合が増えてイオン化Caが低下し、総Caが大きく変わらなくてもテタニーを起こし得ます。低マグネシウム血症も副甲状腺ホルモンの分泌・作用を障害して低Ca血症を招くため、実際の検査ではCa、アルブミン、Mg、pHを併せて評価します。

選択肢の確認

1.誤り。Na+の著しい低下は脳浮腫による意識障害や全身けいれんを起こしますが、典型的なテタニーを直接起こす電解質異常ではありません。
2.正しい。Ca2+低下は神経・筋細胞の興奮閾値を下げ、手足の強直性攣縮などのテタニーを起こします。
3.誤り。Cl−低下は嘔吐などによる代謝性アルカローシスに伴うことがありますが、Cl−そのものの低下がテタニーの直接原因ではありません。
4.誤り。HCO3−低下は主に代謝性アシドーシスを示します。テタニーと結び付くのは、むしろアルカローシスでイオン化Caが低下する場合です。
5.誤り。H2PO4−を含むリン酸の低下では筋力低下や横紋筋融解などが問題になりますが、代表的なテタニー原因ではありません。

覚えるポイント

  • テタニーの代表原因はイオン化Ca低下である。
  • アルカローシスではアルブミン結合Caが増え、イオン化Caが低下する。
  • 低Ca血症ではMg、アルブミン、酸塩基平衡も確認する。

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