71PM064第71回 臨床検査技師国家試験 過去問

28 歳の男性。血液検査で異常を指摘されたため来院した。血液所見:白血球 199,000/μL、 赤 血 球 228 万/μL、 Hb8.2 g/dL、 血 小 板 25.7 万/μL。 末 梢 血 の May‑Giemsa 染色標本の弱拡大写真(別冊No. 13A)と強拡大写真(別冊No. 13B)を 別に示す。 染色体検査で予想される所見はどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

著明な白血球増加と顆粒球系の全成熟段階から慢性骨髄性白血病を考え、Philadelphia染色体へつなげます。

解説

28歳で白血球199,000/μLと著明に増加し、末梢血には骨髄球・後骨髄球など顆粒球系細胞の各成熟段階がみられます。好塩基球増加を伴う像は**慢性骨髄性白血病〈CML〉**に典型的です。

CMLでは9番染色体と22番染色体の相互転座**t(9;22)**によりPhiladelphia染色体が形成され、BCR::ABL1融合遺伝子による恒常的チロシンキナーゼ活性が病態を作ります。

画像で見るポイント
単一の芽球だけでなく、骨髄球・後骨髄球・桿状核球・分葉核球が連続して増えているか、好塩基球が増えているかを確認します。

選択肢の確認

1.t(8;21)
誤り。
t(8;21)はRUNX1::RUNX1T1を形成し、AML分化型などに関連します。

2.t(9;22)
正しい。
t(9;22)はBCR::ABL1を形成するCMLの代表的染色体異常です。

3.t(12;21)
誤り。
t(12;21)はETV6::RUNX1を形成し、小児B細胞性ALLでみられます。

4.t(15;17)
誤り。
t(15;17)はPML::RARAを形成し、急性前骨髄球性白血病に特徴的です。

5.inv(16)
誤り。
inv(16)はCBFB::MYH11を形成し、異常好酸球を伴うAMLに関連します。

覚えるポイント

  • CMLはt(9;22)・BCR::ABL1です。
  • 末梢血では顆粒球系の全成熟段階と好塩基球増加をみます。
  • t(15;17)は急性前骨髄球性白血病です。
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