68AM079|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

IgE について正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

5(H鎖の定常部ドメインは4個からなる)

この問題のポイント

免疫グロブリンE〈IgE〉の基本構造を、IgG・IgA・IgMとの違いから整理する問題です。

解説

IgEは2本のε重鎖(H鎖)と2本の軽鎖(L鎖)からなる単量体の免疫グロブリンです。ε鎖の定常部はCε1〜Cε4の4ドメインからなり、IgMのμ鎖と同じく重鎖定常部が4個です。IgG・IgA・IgDは定常部が3個で、代わりにヒンジ部をもちます。IgEのFc部分は肥満細胞や好塩基球の高親和性FcεRI受容体へ強く結合します。アレルゲンが細胞表面のIgEを架橋すると脱顆粒が起こり、ヒスタミンなどが放出されて即時型(I型)アレルギーを生じます。また寄生虫感染では好酸球を介する防御にも関与します。血清中濃度は免疫グロブリンの中で最も低く、分子量は約190 kDaです。

選択肢の確認

1.誤り。J鎖は五量体IgMおよび二量体の分泌型IgAを連結します。単量体であるIgEはJ鎖をもちません。
2.誤り。古典経路の補体活性化能が強いのはIgMと一部のIgGです。IgEは古典経路を活性化しません。
3.誤り。ヒトIgEにサブクラスはありません。サブクラスはIgGに4つ、IgAに2つあります。
4.誤り。IgEの分子量は約190,000です。約900,000という大きな分子量は五量体IgMに相当します。
5.正しい。IgEのε鎖はCε1、Cε2、Cε3、Cε4という4個の定常部ドメインをもちます。

覚えるポイント

  • IgE=単量体、約190 kDa、J鎖なし、サブクラスなし。
  • IgE・IgMのH鎖定常部は4個、IgG・IgA・IgDは3個。
  • IgEの架橋で肥満細胞が脱顆粒し、I型アレルギーが起こる。

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