68AM080|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
補体の C1 成分について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1(易熱性成分である)
この問題のポイント
C1が古典経路の開始複合体であることを軸に、補体成分の役割と必要な二価陽イオンを区別する問題です。
解説
補体は血清中に存在する一群の蛋白で、通常は不活性な前駆体として循環し、連鎖的に活性化されます。C1はC1q、2分子のC1r、2分子のC1sからなるC1q・r2・s2複合体で、抗原に結合したIgMまたはIgGのFc部分へC1qが結合すると古典経路が始まります。C1複合体の保持にはカルシウムイオン(Ca²⁺)が必要です。補体蛋白は熱に弱く、一般に血清を56℃で30分加熱すると補体活性が失われるため、C1は易熱性成分といえます。活性化の下流ではC3bがオプソニン、C3a・C5aがアナフィラトキシンとして働き、とくにC5aは強い好中球走化性を示します。血清濃度が最も高い補体成分は中心成分のC3です。
選択肢の確認
1.正しい。C1を含む補体は易熱性で、56℃・30分程度の加熱により活性が失われます。
2.誤り。強い走化性因子として働く代表はC5aです。C1は古典経路を開始する認識・酵素複合体です。
3.誤り。C1が関与するのは抗体を介する古典経路です。別経路はC1を用いず、C3の自発的加水分解などから始まります。
4.誤り。C1複合体の維持に重要なのはCa²⁺です。Mg²⁺は別経路の因子B結合などに必要であり、C1の説明としては不適切です。
5.誤り。血清中濃度が最も高い補体成分はC3です。C3は古典・レクチン・別の3経路が合流する中心成分でもあります。
覚えるポイント
- C1q・r2・s2=古典経路の開始複合体、保持にはCa²⁺が必要。
- C3=血清中で最も多く、3経路の中心。
- C5a=強い走化性、C3b=オプソニン。
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