71PM082|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
試験管内補体寒冷活性化現象〈コールドアクチベーション〉でみられる検査結果の 組合せで正しいのはどれか。 血清補体価 血漿補体価 C3 蛋白量 ① 基準範囲内 基準範囲内 低値 ② 基準範囲内 低値 基準範囲内 ③ 低値 基準範囲内 基準範囲内 ④ 低値 基準範囲内 低値 ⑤ 低値 低値 低値
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
採血後の試験管内寒冷活性化による血清補体価偽低値を見抜きます。
解説
コールドアクチベーションは、採血後の血液が低温に置かれた際、試験管内で補体が活性化・消費される現象です。血清作製の凝固過程で起こるため血清補体価〈CH50〉は低値になりますが、EDTA血漿などでは反応が抑制され、血漿補体価は基準範囲内となります。
補体蛋白そのものの産生低下ではないため、免疫化学的に測定するC3蛋白量は基準範囲内です。したがって「血清補体価低値・血漿補体価基準内・C3蛋白量基準内」の③です。
選択肢の確認
1.①
誤り。
①は血清補体価が基準範囲内で、コールドアクチベーションの血清偽低値を示しません。
2.②
誤り。
②は血漿補体価のみ低値であり、採血後の血清内活性化とは逆です。
3.③
正しい。
③は血清補体価低値、血漿補体価正常、C3蛋白量正常で、コールドアクチベーションに一致します。
4.④
誤り。
④はC3蛋白量も低値で、実際の補体消費や産生低下を考える所見です。
5.⑤
誤り。
⑤は血清・血漿補体価とC3蛋白量がすべて低く、試験管内アーチファクトだけでは説明できません。
覚えるポイント
- コールドアクチベーションでは血清CH50のみ偽低値です。
- 血漿CH50とC3蛋白量は正常です。
- 採血・保存温度による検査前誤差を疑います。