68AM004|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

尿沈渣の無染色標本を別に示す。 この構造物の成分はどれか。

68AM004の問題画像
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正解: 5

正答

5(シュウ酸カルシウム)

この問題のポイント

無染色尿沈渣で見える結晶の外形と内部構造から、その成分を同定する問題です。

解説

画像では、無色で輪郭の明瞭な正方形ないし菱形の結晶が多数集まり、それぞれの内部に対角線が交差するX字状の線が見えます。右下には50 μmのスケールがあり、矢印や染色表示はありません。この「封筒状」または八面体状の形は、シュウ酸カルシウム二水和物の典型像です。したがって成分はシュウ酸カルシウムです。シュウ酸カルシウム一水和物では楕円形、亜鈴状など別の形を示すことがありますが、本画像は二水和物の像です。尿結晶は尿のpH、濃縮、保存条件などでも出現し、結晶を見ただけで直ちに疾患を確定することはできません。この設問では、画像で実際に確認できる「封筒状の外形」と「中央のX字」を、他の結晶の代表形と比較することが判断の中心です。

選択肢の確認

1.誤り。尿酸結晶は菱形板状、樽状、砥石状、ロゼット状など多彩ですが、画像のように各結晶の内部へ規則的なX字が入る封筒状像ではありません。
2.誤り。シスチン結晶は無色で平らな六角形板状を示し、重なって見えることがあります。正方形の封筒状とは形が異なります。
3.誤り。ビリルビン結晶は黄褐色の針状結晶や顆粒として見られ、束や集簇をつくることがありますが、本画像の形態ではありません。
4.誤り。リン酸カルシウム結晶は無色の針状、楔状、板状やロゼット状などを示しやすく、中央にX字をもつ封筒状像とは一致しません。
5.正しい。画像で確認できる多数の封筒状結晶と中央のX字は、シュウ酸カルシウム二水和物に典型的です。

覚えるポイント

  • 封筒状で中央にX字はシュウ酸カルシウム二水和物です。
  • 無色の六角形板状はシスチン結晶です。
  • 結晶形態は同定の手掛かりですが、出現だけで疾患を断定しません。

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