69PM001|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
尿沈渣の無染色標本を別に示す。 矢印が示す構造物はどれか。

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正解: 2
正答
2(シスチン)
この問題のポイント
無染色尿沈渣で、無色透明の正六角形板状結晶を形からシスチンと同定する問題です。
解説
実画像の中央には、輪郭が明瞭な無色透明の六角形板状結晶が複数重なっており、黄色い矢印はそのうち一枚を指しています。右下には20 µmのスケールがあり、矢印先の結晶はこれと同程度の幅です。染色名、偏光像、尿pHの表示はありませんが、この規則的な六角形はシスチン結晶に極めて特徴的です。シスチン尿症では近位尿細管と小腸にある二塩基性アミノ酸輸送系の遺伝的異常により、シスチン、オルニチン、リジン、アルギニンの再吸収が障害されます。シスチンはこれらの中で尿への溶解性が低く、とくに酸性尿で析出して反復性尿路結石の原因になります。検査では尿沈渣の結晶形を確認し、必要に応じてシアン・ニトロプルシド反応やアミノ酸分析などで裏付けます。画像で実際に見える六角形を最初の根拠とし、色だけで他の結晶を推定しないことが大切です。
選択肢の確認
1.誤り。尿酸結晶は菱形、樽形、砥石状、ロゼット状など多形性で、黄褐色を帯びることがありますが、均一な正六角形板状ではありません。
2.正しい。無色透明で平たい六角形の板状結晶はシスチンの典型像で、画像の矢印先に一致します。
3.誤り。ビリルビン結晶は黄褐色の細い針状結晶や顆粒として集簇し、六角形の透明な板状結晶にはなりません。
4.誤り。リン酸カルシウム結晶は無色の針状、楔状、ロゼット状などを示し、アルカリ性尿で出現しやすい結晶です。
5.誤り。シュウ酸カルシウム二水和物は封筒状、一水和物はダンベル状・卵円形などが代表で、正六角形板状ではありません。
覚えるポイント
- 無色の六角形板状結晶はシスチンに特徴的である。
- シスチン尿症ではCOLA、すなわちシスチン・オルニチン・リジン・アルギニンの再吸収が障害される。
- シスチンは酸性尿で析出しやすく反復性結石を起こす。
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