69PM002|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
結核性髄膜炎において、髄液の測定値が低値となるのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 2・4
正答
2(糖)、4(クロール)
この問題のポイント
結核性髄膜炎の髄液所見を、圧・細胞・蛋白・糖・クロール・酵素活性の変化としてまとめる問題です。
解説
結核性髄膜炎では、くも膜下腔に慢性炎症と滲出物が生じ、髄液循環障害や血液髄液関門障害を来します。典型的な髄液は開放圧上昇、リンパ球優位の細胞数増加、蛋白増加、糖低下です。糖低下には結核菌や炎症細胞による消費に加え、血液から髄液への輸送障害が関与します。髄液糖は血糖の影響を受けるため、同時採血し髄液糖/血糖比も評価します。結核性髄膜炎では髄液クロールも低下することが古典的所見として知られますが、特異性は低く、糖・細胞・蛋白、抗酸菌培養、核酸検査などと合わせて判断します。アデノシンデアミナーゼ〈ADA〉は活性化リンパ球に関係する酵素で、結核性髄膜炎では上昇し得る補助所見です。つまり低くなるのは糖とクロールで、圧・蛋白・ADAは低値を選びません。
選択肢の確認
1.誤り。結核性髄膜炎では炎症と髄液循環障害によって開放圧は正常より上昇することが多く、低値が典型ではありません。
2.正しい。髄液糖は細菌・炎症細胞による消費と血液髄液関門での輸送障害により低下し、髄液糖/血糖比も低下します。
3.誤り。髄液蛋白は血液髄液関門の透過性亢進や髄液流の障害により増加します。
4.正しい。髄液クロールは結核性髄膜炎で低下し得る古典的所見で、公式正答に含まれます。
5.誤り。ADA活性は細胞性免疫反応を反映して上昇することがあり、低値となる項目ではありません。単独では確定診断できません。
覚えるポイント
- 結核性髄膜炎はリンパ球優位、蛋白高値、糖低値が基本である。
- 髄液糖は同時血糖と比較し、髄液糖/血糖比で評価する。
- クロールは低下し得るが非特異的で、培養・核酸検査などと併用する。
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