68AM006|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
化膿性髄膜炎を疑う髄液所見として誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
5(髄液糖/血糖比の上昇)
この問題のポイント
化膿性髄膜炎の髄液を「外観・細胞・蛋白・酵素・糖」の一組の所見として判断する問題です。
解説
化膿性髄膜炎、すなわち主に細菌性髄膜炎では、くも膜下腔へ好中球が多数集まり、細菌・細胞・蛋白が増えるため髄液は混濁しやすくなります。血液髄液関門の透過性亢進と組織障害により蛋白濃度は上昇し、細胞障害を反映して乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)も上昇します。一方、細菌や炎症細胞による消費と髄液への糖輸送障害によって髄液糖は低下します。髄液糖は血糖の影響を受けるため、同時期の血糖と比較した髄液糖/血糖比で評価するのが大切です。通常は髄液糖が血糖のおよそ60%ですが、細菌性髄膜炎では比が低下し、0.4未満が重要な手掛かりになります。したがって「比の上昇」は典型像と逆であり、誤っている選択肢です。なお、実際の診断では髄液のGram染色、培養、抗原・核酸検査なども組み合わせます。
選択肢の確認
1.正しい。多数の好中球、細菌、増加した蛋白などにより、化膿性髄膜炎の髄液は透明ではなく混濁しやすくなります。
2.正しい。乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)は炎症細胞や組織の障害を反映して髄液中で上昇し得ます。
3.正しい。血液髄液関門の障害で血漿蛋白が移行しやすくなることなどから、髄液蛋白濃度は上昇します。
4.正しい。急性細菌感染では多形核球、特に好中球優位の細胞数増加が典型です。
5.誤り。髄液糖は低下するため、同時血糖で補正した髄液糖/血糖比も上昇ではなく低下します。
覚えるポイント
- 化膿性髄膜炎は「混濁・好中球増加・蛋白上昇・糖低下」が基本です。
- 髄液糖は単独値だけでなく、同時血糖との比で評価します。
- 髄液糖/血糖比0.4未満は細菌性髄膜炎を疑う手掛かりです。
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