72PM006|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
健常成人の髄液所見はどれか。 ただし、同時測定の血漿中グルコース濃度は 100 mg/dL であった。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
健常髄液の色調、細胞数、蛋白、糖、電解質の基準的な関係を確認します。
解説
健常成人の髄液は無色透明で、細胞数はごく少なく、蛋白濃度も血漿より著しく低値です。髄液グルコースは血糖の約60〜70%が目安であり、同時血糖100 mg/dLなら約60〜70 mg/dLが妥当です。
髄液糖は必ず同時血糖と比較して解釈します。細菌性髄膜炎や結核性髄膜炎では低下しやすく、ウイルス性髄膜炎では比較的保たれることが多いという病態とのつながりも重要です。
選択肢の確認
1.色 調 黄色透明
誤りです。
健常髄液は無色透明です。黄色透明はキサントクロミーで、陳旧性出血や著明な蛋白増加などを考えます。
2.細胞数 20 個/μL
誤りです。
健常成人の髄液細胞数は通常5個/μL以下程度であり、20個/μLは細胞増多です。
3.蛋白質 100 mg/dL
誤りです。
髄液蛋白はおおむね15〜45 mg/dL程度で、100 mg/dLは高値です。
4.クロール 160 mmol/L
誤りです。
髄液クロールは血漿に近い範囲ですが、160 mmol/Lは一般的な健常値として高すぎます。
5.グルコース 70 mg/dL
正しいです。
髄液グルコースは同時血糖の約60〜70%で、血糖100 mg/dLに対する70 mg/dLは妥当です。
覚えるポイント
- 健常髄液は無色透明、細胞数少数、蛋白低値です。
- 髄液糖は単独値でなく同時血糖との比で評価します。
- 髄液糖の目安は血糖の約60〜70%です。