69AM062|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

自動血球計数測定値の誤差要因とその影響の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・5

正答

1(寒冷凝集素―赤血球数偽低値)、5(クリオグロブリン―白血球数偽高値)

この問題のポイント

自動血球計数の誤差は、異常な細胞や粒子が装置のどの大きさの区画で数えられるかを考えます。

解説

自動血球計数装置は電気抵抗法や光学法で粒子の大きさ・散乱光などを判定します。寒冷凝集素により複数の赤血球が凝集すると、一つの大きな粒子として数えられるか測定範囲から外れるため、赤血球数〈RBC〉は偽低値となります。このとき平均赤血球容積は偽高値、ヘモグロビン濃度は比較的影響されず、平均赤血球ヘモグロビン濃度が不自然に高くなることが手掛かりです。巨大血小板は血小板の上限閾値を超えて除外され、血小板数〈PLT〉を偽低値にします。逆に破砕赤血球は血小板と同程度の小粒子として数えられ、PLTを偽高値にします。有核赤血球は白血球として計数され、白血球数〈WBC〉を偽高値にします。クリオグロブリンの析出粒子も白血球領域で数えられ、WBC偽高値の原因になります。異常フラグやヒストグラムを確認し、塗抹標本で検証します。

選択肢の確認

1.正しい。寒冷凝集素で赤血球が塊になると個々の赤血球として数えられず、RBCは偽低値になります。
2.誤り。巨大血小板は血小板として許容される粒度上限を超え、計数から外れるため、PLTは偽高値ではなく偽低値になりやすいです。
3.誤り。破砕赤血球は血小板サイズの小粒子として誤計数されるため、PLTは偽低値ではなく偽高値になり得ます。
4.誤り。有核赤血球は核をもつため白血球分画へ混入し、補正しなければWBCを偽高値にします。
5.正しい。低温で析出したクリオグロブリンは粒子として白血球領域に数えられ、WBC偽高値を起こすことがあります。

覚えるポイント

  • 寒冷凝集素=RBC偽低値、平均赤血球容積偽高値。
  • 巨大血小板=PLT偽低値、破砕赤血球=PLT偽高値。
  • 有核赤血球・クリオグロブリン=WBC偽高値を疑う。

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