69PM043|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

生化学自動分析装置の終点分析法における 2 ポイント法で、影響を回避できるのはどれか。

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正解: 1

正答

1(検体の色調)

この問題のポイント

終点2ポイント法で第1測光値を検体ブランクとして差し引ける条件と、差し引けない誤差要因を見分ける問題です。

解説

生化学自動分析装置の終点分析法は、反応がほぼ終わった時点の吸光度から目的物質濃度を求めます。2ポイント法では、検体と第1試薬を混合した後、第2試薬を加えて主反応を開始する前に第1測光を行い、反応終点で第2測光を行います。演算には両者の差、すなわちΔA=A2-A1を用います。検体にもともと存在するビリルビン、ヘモグロビン、乳びなどによる色調・濁りの吸光度が両測光時点で一定なら、その成分はA1にもA2にも含まれるため差し引かれ、検体ブランクを補正できます。しかし第1測光後に加える第2試薬の着色はA2にだけ加わるため相殺されません。また、校正のずれ、光源ランプの経時変化、試薬分注不良は測定系そのものの誤差であり、単に2時点の差を取っても根本的に除けません。何が2時点に共通しているかを考えると判断できます。

選択肢の確認

1.正しい。検体固有の色調が反応中に変化しなければ、第1測光値を差し引くことでその吸光度の影響を補正できます。
2.誤り。校正のずれは吸光度から濃度への換算全体に影響するため、2ポイント法では回避できず、適切な校正が必要です。
3.誤り。第2試薬は第1測光後に添加され、その着色は第2測光値にだけ含まれるので、単純な差では消えません。
4.誤り。光源ランプの劣化は装置の光学系に関する誤差であり、保守管理や精度管理で検出・補正します。
5.誤り。第1試薬の分注量不足は反応条件と希釈率を変える分析誤差で、2ポイント測光によって補正できません。

覚えるポイント

  • 終点2ポイント法はΔA=A2-A1を用い、第1測光を検体ブランクとする。
  • 両時点に同量含まれる検体固有の色や濁りは差し引ける。
  • 第1測光後に加わる着色や、校正・光学系・分注の異常は回避できない。

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